朝立ちで抜くのは体に良い?悪い?メリット・デメリットを徹底解説
朝立ち(朝勃ち)とは起床時に陰茎が勃起している現象を指します。これは健常な男性の多くが経験する生理現象です。
とはいえ、そこからの行動が体にどんな影響を与えるのかは意外と知られていません。もしかして、そのままの流れで「抜いて」しまってもよいのだろうか、朝立ちした流れで自慰行為をすることで「身体に悪影響はないのか」、「なるべく射精まで処理した方がいいのか」など、ふと疑問に思った方は少なくないと思います。
そこで本コラムでは、「朝立ちで抜く(自慰行為をする)」ことに関するよくある質問・疑問や知っておきたい情報について詳しく解説します。

💡この記事でわかること
| ✓ 朝立ちを抜くことによる影響 ✓ 朝立ちが起こるメカニズム ✓ 朝立ちを抜くことで得られるメリット ✓ 朝立ちを抜くことによるデメリット ✓ 理想的な朝立ちとの付き合い方 |
朝立ちで抜くのは大丈夫?結論と医学的な見解
朝立ちは健常な男性であれば誰にでも起こる生理現象です。
その状態から自慰行為をすることは身体的・精神的な健康面で何ら問題ない行為で、医学的な見解として「朝立ちで抜く」ことを否定する明確な根拠はありません。
朝立ちでの射精は生理的に自然な反応
朝立ちは就寝中から起床時にかけて起こる勃起で、正常な生理反応です。
性的興奮に伴う勃起と比較すると、勃起のメカニズムの始まりに性的興奮・性的刺激があるかないかの違いはありますが、「陰茎にある血管組織への血液の流入が増え、流出が減ることで陰茎海綿体の圧力が高まり勃起する」という機構は同じと言えます。
朝立ちが起こる頻度と硬さは10代〜20代がピークで、年齢を重ねるごとにその頻度は少なくなるとされます。
勃起状態が成立しているのならば、自慰行為によって射精に至ることも自然な生理反応です。むしろ朝立ちがほとんど毎日、しっかりとした硬さで起きている方は健康な男性の生理反応の証左であり、加えて朝立ちで適度な自慰行為と射精をすることで男性機能維持のトレーニングになるとも言えます。
朝立ちでの性行為で「ED」になるリスクはある?
「朝立ちした流れで性行為をするとED(勃起不全)になる」という噂やインターネット掲示板での投稿などを見聞きしたことがある方もいるかもしれません。これは医学的知見から見て、エビデンスのない誤解だと考えられます。
このような誤解が生じた原因を推測するに「性的な興奮をしていないのに勃起するのはおかしい」、「朝立ちで勃起した状態で性行為をすると身体に負担があるかも」といった、医学的に裏付けされた確信がないことから生じる懸念・不安感があるのかもしれません。
もし「朝立ちでの性行為をしていたらEDになった」という方がいるとすれば、それは朝立ちでの性行為をしたこと以外にEDになってしまった原因がある可能性がかなり高いと考えられます。
前述のとおり、朝立ちから射精まで至る流れは自然な生理反応であり、朝立ちからの自慰行為もしくは性行為がEDを助長するリスクファクターになるとは言えません。
逆に、長すぎる禁欲期間は骨盤底筋の衰えに繋がり、EDや尿漏れを招く恐れがあります。
定期的な性行為は男性性機能維持のトレーニングになるだけでなく、パートナーとの親密度向上や免疫力向上、生活の幸福度を向上させる傾向にあるという報告もあります。ご自身とパートナー、お互いのタイミングが合うときを見計らって、朝に性行為をするのも良いでしょう。
そもそも朝立ちが起こるメカニズムとは?
そもそも朝立ちとは「夜間勃起現象(Nocturnal Penile Tumescence/NPT)」と呼ばれる現象の最終フェーズにあたるものです。
ヒトは睡眠中に「ノンレム睡眠(深い睡眠)」と「レム睡眠(浅い睡眠)」を繰り返します。そして、レム睡眠時には副交感神経の働きが優位になり、陰茎の血管を拡張させて勃起が生じます。睡眠中にこのサイクルによる勃起が数回起こり、レム睡眠のタイミングで目覚めて「朝立ち」を自覚するというメカニズムです。
つまり朝立ちとは、睡眠のリズムと自律神経によって無意識のうちに起きる生理現象といえます。
詳しくは「朝立ち(朝勃ち)はなぜ起こる?男性の健康との関係性も解説」をご確認ください。
朝立ちを抜くことで得られる5つのメリット
朝立ちを抜くことでストレス解消や自身の健康チェックにもなります。
ここでは朝立ちを抜くことのメリットをご紹介します。
メリット1:朝から気分がスッキリして爽快な一日を始められる
朝立ちを抜くことで「気分がスッキリして爽快な一日を始められる」と考えられる理由の一つはテストステロンの影響が挙げられます。
テストステロン(男性ホルモン)は勃起に必要な血管拡張反応を助けるだけでなく、前向きな気分や仕事・勉強のやる気といったポジティブな思考にも関係しています。
一般にテストステロンの分泌量は20代〜30代がピークで、時間帯別では朝の分泌量が一日の中で最も高いとされます。
加えて睡眠後で疲労が少ないこと、勃起の硬度が高い場合が多いことから、自慰行為を行いやすい時間帯とも言えます。
コンディションの良い状態+朝に自慰行為を行うことで、より良い性的満足感・達成感を得ることができます。
気持ちに一区切りがつき、スッキリと爽快な一日のスタートができるかもしれません。
メリット2:射精によるリラックス効果でストレスが和らぐ
射精をすると脳内ではいくつかのホルモンや神経伝達物質が分泌されます。
代表的なものに次のものが挙げられます。
- プロラクチン
脳下垂体前葉から分泌されるホルモンです。
性的興奮を鎮める方向に導く物質で、性腺機能の調節や免疫にも関与します。
- オキシトシン
脳下垂体後葉から分泌されるホルモンです。
安心感・親和性に関与し、ストレス軽減や抗うつ作用にも関連しています。
「愛情ホルモン」とも称されます。
- エンドルフィン
脳下垂体前葉と視床下部から分泌される神経伝達物質です。
鎮痛作用と多幸感で、気分を和らげる作用があります。
中でもプロラクチンは射精後の不応期(いわゆる賢者タイム)に主に関係しているとされ、これらホルモン・神経伝達物質が射精後にリラックスとストレスの和らぎをもたらします。
さらに、射精後には副交感神経が優位な状態になります。これにより、心拍数の低下や筋肉の緊張緩和が起こり、全身がリラックスした状態へと移行します。
また、射精に至ったという事象を「達成感」として脳が感受し、心理的な充足感が心の安寧に繋がる場合もあります。
従って、適度な自慰行為・性行為による射精には、リラックス効果やストレスの緩和が期待できると言えるのです。
メリット3:溜まっていた性欲が解消されて仕事や勉強に集中しやすくなる
性欲とは一般的に、生きる上で欠かせない欲求の代表として「食欲」「睡眠欲」と並んで挙げられ、三大欲求と俗称されます。
心理学では「リビドー」(生きようとする心のエネルギー全般を意味する)という言葉で使われることもあります。
医学的には男性の性欲はテストステロンによる影響を強く受けると考えられ、体内での分泌量のピークが20代〜30代であることから、性欲が最も強いのも20代〜30代だと考えられますが、個人差や日々の変動が大きいとされているので「若いので性欲旺盛だ」「中年・高齢だから性欲があまり湧かない」は必ずしも当てはまりません。
食欲や睡眠欲を我慢するとストレスが溜まったり、心と身体のコンディションが悪くなるのと同様に、性欲の過度な我慢は心と身体に良いとは言えません。
また、性欲を溜めていると意識がそちらに占有され、性的思考が反復してしまい集中力が分散しやすくなる場合があります。欲求はうまくコントロールすることが重要で、性欲は適宜、日常生活に支障をきたさない範囲で発散すると良いでしょう。
これから仕事や勉強に取り組む前であろう朝に性欲を解消しておくことで余計な精神的負担がなくなり、タスクに取り込むための集中力が得やすくなる場合もあります。
性欲が雑念として気になりやすい自覚のある方は試してみるのも一つの手かもしれません。
メリット4:勃起力のセルフチェックになる
朝立ちは健康状態をチェックする一つの指標と言えます。
勃起は血管・神経系・内分泌系の三つの要素が正常に働くことで初めて成立します。すなわち、朝立ちの頻度や硬さは、全身のコンディションを示すバロメーターとも捉えられます。
朝立ちの頻度や硬さを低下させる要因として、寝不足や夜更かしがあります。寝不足や夜更かしは睡眠の質を低下させ、それによりレム睡眠の時間が減少して、朝立ちの頻度を減らしやすくします。
また、動脈硬化や糖尿病、高血圧などによって血管・血流が悪化すると、陰茎の血管に影響が現れます。陰茎の血管は身体の中でも特に細いため影響を受けやすく、朝立ちの勃起硬度が低いといった変化として自覚されやすいとされます。
他にも、加齢によるテストステロンの減少、疲労、ストレス、前日の飲酒なども朝立ちの頻度と硬さを低下させる要因として挙げられます。
朝立ちの頻度や硬さの低下は、睡眠不足や生活習慣病、ホルモン分泌低下といった身体の変化の初期サインである可能性があり、早期にそのサインに気づいて早期治療・改善に繋げることで健康の維持に役立つと言えます。
メリット5:質の高い睡眠の維持につながることがある
就寝前に自慰行為をしていると、一日の終わりの解放感からついつい時間をかけすぎてしまったり、明日が休日だからもう少しだけと、就寝時刻が遅くなってしまう方もいるかもしれません。
そうすると当然、睡眠時間が短くなってしまったり、体内時計(概日リズム)を狂わせる原因となるため、質の高い睡眠をとることが難しくなります。
また、自慰行為のためにスマホやテレビの光を就寝直前まで浴びる行動は、睡眠に関係するメラトニンの分泌を抑制して、体内時計の乱れに繋がることがあります。
さらに性的コンテンツの視聴は脳の覚醒刺激になりやすいため、睡眠時間確保の妨げに繋がりやすいと言えます。
つまり、就寝前の自慰行為は睡眠導入に対してマイナスに影響する場合があるのです。
そこで、朝に自慰行為をする習慣にすることによって、夜はスムーズな入眠ができ、質の高い睡眠の維持に繋げることが期待できます。
朝立ちを抜く際に知っておきたい3つのデメリット
朝立ちを抜くことによるメリットが多くある一方で、注意したいデメリットもいくつかあります。
デメリット1:日中に眠気や倦怠感を感じやすくなる
朝立ちで抜いたことで、日中に眠気や倦怠感を感じやすくなったと感じる人もいます。
原因として考えられることは「射精の影響による副交感神経の作用が強く出てしまった」可能性です。
自律神経は勃起時には副交感神経が優位に支配されている状態で、射精時には交感神経が優位になり、その後急激に副交感神経優位へと切り替わります。
このときの急激な切り替えが、強い虚脱感として表れてしまい、日中まで影響してしまったと考えられます。
次に「プロラクチンの影響を強く感じてしまった」可能性です。
一般的に性的興奮中(射精前)にはドーパミンが多量に分泌され、射精後にはドーパミン分泌が低下し、プロラクチン分泌が上昇して、相対的にプロラクチンの効果が高まります。ドーパミンは性的欲求や意欲、集中力、モチベーションの維持などに関わる一方で、プロラクチンは性欲を落ち着かせる働きに関わります。このプロラクチンの作用が強く影響してしまい、倦怠感や虚無感を強く感じさせてしまう可能性があります。
そして「もともと睡眠不足・疲労が溜まっていた」場合です。
自慰行為・性行為は体力を消耗する行為です。そこにもともと蓄積されていた睡眠不足・疲労が合わさることで、仕事や勉強への集中を低下させることもあります。
これら自慰行為によるネガティブな効果を体質的に感じやすい方は、朝立ちでの自慰行為は控えたり、眠気や疲労が強いと感じれば、まずは睡眠と休息を優先して、体力に十分な余裕があるときに朝立ちで抜くのを試してみると良いかもしれません。
デメリット2:脳が「朝=射精」とパターン化してしまうリスクがある
毎朝、自慰行為を継続していると脳は「朝=射精」というパターンとして定着してしまう場合があります。
朝立ちから抜く流れをパターン化するリスクとして、義務感が生じる可能性が考えられます。パターン化した結果「朝立ちで射精までしなければならない」という義務感が生じ、
射精できなかったときに罪悪感が生まれることで、心因性ED(心理的要因によって引き起こされるED)を助長する場合があります。
前述の通り、朝立ちからの自慰行為にはメリットもありますが、メリットを得るために「朝立ちは抜こう」と意識しすぎて、マイナスな結果が起きてしまっては元も子もありません。朝立ちで抜くことに限らず、自慰行為は自然にしたくなったときにすることが、心と身体のバランスをとるうえで健全な行為であると言えます。
デメリット3:パートナーとの温度差が生じる可能性がある
男性は朝立ちによって性行為をするための準備ができていると捉えることができますが、女性は起床直後に必ずしも性行為の準備ができているとは限りません。
特に女性の性的覚醒には心理的安心感や気持ちの準備が影響しやすいとされます。
それに加えて起床直後は膣の潤滑液が分泌されにくい人もおり、十分な前戯なしでは摩擦感や違和感に繋がる場合があります。こういった身体的・心理的な性的覚醒のタイミングの差が、お互いの温度差を生む可能性がある点に注意が必要です。
そもそも、「歯を磨いてからしたい」、「朝はメイクに時間がかかるから余裕がない」、「空腹のほうが強いので気分ではない」といった方もいることでしょう。
自身が朝立ちをしていて性的欲求が高いときでも、まずは相手の気持ちや状況を考慮してから行動に移しましょう。
理想的な「朝立ち」との付き合い方
朝立ちは自然なものとはいえ「どう付き合うのが正解なのか」は意外と悩みどころです。毎回抜いた方がいいのか、それとも気にせず放っておいても問題ないのか、判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
朝立ちとの付き合い方に“これが正解”という絶対的なルールはありません。大切なのは、自分の体調や生活リズムに合わせて無理のない対応をすることです。
朝立ちを抜くべきものだと捉えず、健康状態の一つの指標としても捉えて、朝立ちと上手に付き合っていきましょう。
その日のスケジュールや体調を最優先して抜くか決める
朝立ちは毎回「活用して射精をする必要があるもの」ではありません。
まずは当日のスケジュールや体調を鑑みて優先順位をつけましょう。
例えば「朝時間に余裕がある」「その後の予定に支障がでない」「抜くことで気持ちを切り替えやすい」といった場合なら自慰行為・性行為を選択するのもありです。
一方で「家を出るまで時間が少ない」「昼・夜に性行為の予定がある」「体調がすぐれない」ならば無理に自慰行為・性行為をする必要はありません。
無理に抜かず自然に収まるのを待つのも選択肢の一つ
必ずしも「勃起=射精」ではありません。射精せずに勃起が収まることも自然な生理反応です。勃起した陰茎は性的刺激・興奮がなく、交感神経が優位になれば、陰茎海綿体に溜まっていた血液が体内に戻ることで圧力が下がり弛緩して平常時の状態に収まります。当然、朝立ちでも同じ機序なので、収まるのを待つのは自然な選択肢の一つです。
そして無理に抜くことを続けると「本番で十分に勃起しない」「射精まで至らなくなった」といった状態に陥る可能性があります。
抜きたい気持ちや時間的余裕がないときは「数分待つ」「起床して体を動かす」「排尿をする」ことでスムーズに朝立ちが収まったという方もいますので、必要な場合はお試しください。
ただし、数時間経っても勃起が収まらない場合、持続勃起症が疑われるので直ちに泌尿器科か救急医療機関への受診をしてください。
朝立ちの様子で体調の変化を把握する
朝立ちの様子から体調の変化を把握することができます。
前述(メリット4:勃起力のセルフチェックになる)にもある通り、日々の朝立ちの様子を意識して覚えておくことで、変化があった際に他の身体の変調に敏感に気付くことができます。
また、朝立ちは男性更年期障害(LOH症候群)の診断にも用いられます。
男性更年期障害とは、テストステロンの分泌低下に伴い、40代ごろから徐々にさまざまな心身の不調が現れることを指します。具体的には、関節痛や筋肉痛、頻尿、疲れやすいといった身体症状。イライラや不安、意欲の喪失、バイタリティの低下といった精神症状。性欲低下やEDといった性機能症状があります。その他、糖尿病やうつ病、メタボリックシンドロームにも関連する可能性もあり、症状の放置には注意が必要です。
男性更年期障害質問票(Aging Males’ Symptoms scale/AMS)という男性更年期障害の診断に用いられる質問票の質問項目には、『朝立ちの回数が減少した』の項目があります。朝立ちの回数の減少は男性更年期障害の中でも性機能症状の一つであり、男性更年期障害が現れ始めている可能性があります。
男性更年期障害の対策として、テストステロンの前駆体であるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)の補充が有効との報告があります。ギガクリニックでは男性更年期のテストステロン値低下対策として、DHEAをはじめとする各種補助薬を取り揃えておりますので、気になる際にはご検討ください。
詳しくは「男性更年期障害とDHEA」をご確認ください。
是非、最近の朝立ちと以前の朝立ちの様子を比べることで、健康維持にお役立てください。
まとめ
朝立ちは性的興奮によって起こる現象ではなく、睡眠のリズムと自律神経によって無意識のうちに起きる生理現象です。朝立ちした流れで自慰行為や性行為をすることは何ら問題はなく、体調や生活リズムと相談して上手に付き合っていきましょう。
同時に、朝立ちは睡眠・血流・内分泌の状態を映す健康状態のサインとも言え、ご自身の「変化」に気づくことが健康を維持する上で重要なポイントです。
「朝立ちはするのに性行為時に十分な勃起をしない」「最近、朝立ちの頻度が減った」「性欲が弱くなったかもしれない」など思い当たる方は、EDや男性更年期の症状の可能性があります。そういった症状が現れた際には、まずは医師による診察を推奨します。
ギガクリニックは現在全国で19院を展開しており、駅チカでアクセスしやすい立地にございます。オンライン診療も行っておりますので、遠方にお住いの方、忙しくてご来院が難しい方、直接来院するのは恥ずかしいという方も、是非お気軽にお問い合わせください。
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朝立ちを抜くことについてよくある質問
毎朝のように抜いても体に悪影響はありませんか?
適度な強度かつ義務感のない自慰行為であれば毎朝でも悪影響はありません。
ただ注意が必要なのは「より強い性的刺激を得るために強く速く陰茎を刺激する」間違った自慰行為や、「射精しなければならない」という義務感での自慰行為は、EDを引き起こす原因になりえることです。
海外の研究では「月に21回以上射精していた人は、月4〜7回の人と比較して前立腺がんになる割合が少なかった」という報告があります。頻回の射精だけで前立腺がんのリスクが下がる訳ではありませんが、適度な射精頻度にはポジティブな影響があると言えるかもしれません。
一方で、連日の射精は一時的に、精液量や精子濃度の低下を示す調査報告もあります。不妊治療をされている方は、場合によっては数日の禁欲期間を設けたほうが良いこともありますので、担当の医師と相談して指示に従いましょう。
毎朝自慰行為をする際は、体調と生活スケジュールと支障がない範囲で楽しみましょう。
最近、朝立ちが起こらないのは抜きすぎが原因でしょうか?
朝立ちが起こらなくなったとすれば、抜きすぎが直接影響したのではなく抜きすぎによる疲労やストレスが影響した可能性があります。頻回の射精は基本的には問題ありませんが、場合によっては体力消耗、寝不足、性的感度の低下などに繋がる可能性もあります。性衝動とうまく付き合い健全な性生活をしましょう。
また、朝立ちが起こらなくなった原因は疲労やストレス以外の可能性もあります。
具体的にはEDや睡眠不足、生活習慣病、男性更年期障害などです。これら原因が長引いたり悪化することを防ぐためには早期の治療と改善が重要ですので、生活習慣の見直しや人間ドックなどを活用して、自身のからだのことを見つめ直すことも必要かもしれません。
自慰行為は毎日行っても基本的には問題ありませんが、もし、やりすぎているのではと悩まれているのであれば運動や趣味など、他のストレス解消ができることを見つけるのが良いかもしれませんね。自慰行為以外での発散は難しい場合や、日常生活に支障をきたしていて自力での解決が困難な場合は医療機関の受診を推奨します。
朝立ちを抜かずに放置するとどうなりますか?
朝立ちを抜かずにそのまま放置しても基本的には悪影響はありません。「射精しないと精液が体内に溜まって害する」、「せっかく勃起したのだから活用しよう」と思われる方もいるかもしれません。実際には射精されなかった精液・精子は体内で分解されて吸収されるか、尿とともに自然に排出されるので問題ありません。
朝立ち自体も「交感神経が優位になる」、「起床して身体を動かす」、「排尿をする」ことで自然に萎えていきますので、自慰行為したいタイミングでなければ放置で健康上の問題はありません。
ただ、長期間の射精をせずにいると夢精(睡眠中に起きる射精)を生じる可能性が高まります。また、不妊治療をしている方に注意が必要なことが、長期間射精をしないでいると精液中の精子のDNAがダメージを受けている割合が高まることで妊娠率に影響を及ぼす可能性があるということです。一般的に何日以上抜かずにいると良くないかは定まっていませんが、不妊治療中の方は定期的な射精をした方が良いでしょう。
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記事監修

総院長菅原 俊勝
- 2004年(平成16年)
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 2014年(平成16年)
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 2021年(令和3年)
- 医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
- 2021年(令和3年)
- 大宮院管理医師、総院長就任
