早漏とは
早漏(Premature Ejaculation)とは、性行為の際に、自身やパートナーが満足していないうちに射精してしまうこと、自身でのコントロールが出来ずに射精してしまうことです。
実は、早漏の定義には、世界で統一した定義がなく、学会等によって違いがあります。ただし各学会の早漏の定義はある程度似ており、それらをまとめるとおおよそ下記のようになります。
早漏症の定義
- 陰茎を膣内挿入後、およそ2分以内で射精に至る
- 膣内への挿入前、挿入途中、挿入直後のいずれか時に、わずかな刺激で思いもよらずに射精してしまい、かつこれが反復もしくは持続している状態
- 射精のコントロールができない
- 早漏によって自身やパートナー(女性)が満足していない
早漏症は放っておいても治癒しませんし加齢で悪化しますが、近年早漏治療薬が処方されており、性行為の際に服用するだけで改善や治癒が見込めるようになりました。
挿入から射精までの平均値
男性が挿入から射精に至るまでの時間は、国ごとに差があるようですが、日本人の一般男性の射精から挿入に至るまでの時間は平均7分とされていて、他国の一般男性に比べると短いということがわかっています。
早漏の統計学
18~65歳までの成人男性の約3割が早漏だといわれています。世界保健機構(WHO)は、「国により多少の違いがあるが、男性のおよそ30~50%が早漏である」と指摘しています。
また、EDになると3人に1人は早漏を合併するといわれており、多くの場合、EDが改善しても早漏は改善せず、早漏の治療をしないといけません。
早漏の原因
早漏の原因は心理的、物理的、加齢的要因があり、またこれらが同時に起こる場合も考えられています。
・心理的要因
心理的な早漏症の要因は交感神経によるものです。
過去に早く射精してしまったなどの失敗経験があり、それが強く記憶されることで性交時に不安になり、緊張で交感神経が活発化します。
交感神経が活発になると興奮しやすくなり、短時間で射精してしまいます。また仕事のストレスなどでも早漏症を発症することがあります。
・物理的要因
性器付近の皮膚が敏感で、少しの刺激だけで射精してしまいます。敏感な部位があったり、EDを発症した男性のうち3人に1人が早漏を合併しますが、勃起時に陰茎の硬度が不足すると刺激に弱くなります。
・加齢的要因
加齢により男性ホルモンの分泌が減少したり、筋力の低下から射精をコントロールできなくなるものです。男性ホルモンは40歳前後から減少してきますので、これ以降、早漏症を発症した場合は加齢性の早漏症が疑われます。
あなたとの性行為でパートナーが満足しているかご存じですか?
早漏は男性の心理的要因、物理的要因、加齢が直接的な原因ですが、パートナーが男性との性行為に満足していない場合も早漏といえます。性行為においてパートナーが満足していないことを「相対的早漏症」といいます。
満足度が低いとパートナーとの関係が悪くなり得ますので、パートナーが満足しているか否かは、今後の人生設計においても重要なことです。
日本人女性1,000人(平均年齢24.7歳)に対して行われた雑誌のアンケート結果では、実際に女性が希望する挿入から射精に至るまでの時間は、平均15.7分でした。
希望する挿入から射精までの時間 | 割合(%) |
---|---|
~1分 | 1% |
1分~5分 | 12% |
5分~10分 | 43% |
10分~20分 | 27% |
20分~30分 | 13% |
30分~60分 | 2% |
60分以上 | 2% |
このことから、日本人女性の多くは、日本人男性との性行為にいくらか不満がある可能性があります。
パートナーからあなたとの性行為に満足しているか、それとなく聞き出し参考にすると良いでしょう。自分本位の性行為ではなく、時にはパートナー本位の性行為をすると、関係がより良くなるのではないでしょうか。
早漏の治療・早漏治療薬処方
早漏症は放っておいても治癒せず加齢で悪化もしますが、近年では早漏治療薬が処方されており、性行為の際に服用するだけで改善・治癒が見込めるようになりました。
薬がない時代は、セマンズ法やスクィーズ法といったパートナーと共に早漏を改善、防止するトレーニング法が行われていたそうです。
局所麻酔薬リドカインを陰茎にスプレーしたり、「パキシル(パロキセチン)」という本来は抗うつ剤である薬が副作用で射精時間が長くなることを利用して代わりに処方されることもありました。
その後、世界で唯一早漏治療薬として承認された「プリリジー(ダポキセチン)」が処方されるようになり、早漏の治癒ができるようになり、治療は大きく変化しました。日本では、2012年から早漏治療専門クリニックでプリリジーの処方ができるようになりました。プリリジーは、性行為の際に服用するだけで、挿入から射精に至るまでが4倍に延長され、かつパートナーの満足度が2倍に上昇します。
また、EDに合併した早漏はED治療薬と併用することで治療することができます。
ギガクリニックではプリリジーやそのジェネリック医薬品(ポゼット等)、リドスプレー等を処方しております。
早漏治療・取扱治療薬について
各早漏治療薬についてもっと詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください
ダポキセチン(プリリジージェネリック)
初診 | 60mg | 1,490 | 円(1錠) |
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通常 | 60mg | 1,550 | 円(1錠) |
ダポキセチンは早漏治療薬「プリリジー」の主成分で、脳の興奮を抑える作用で射精時間を延長します。服用後約1時間で効果を発揮し、2~5時間程度効果が持続します。射精をコントロールし、パートナーとの性行為の満足度を上げましょう。
リドスプレー
初診 | 10ml | 3,500 | 円(1本) |
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通常 | 10ml | 3,500 | 円(1本) |
リドスプレーはリドカインを含む早漏防止スプレーで、感度を低下させることで射精時間を延長します。
リドカインは世界でも広く使われる局所麻酔薬です。陰茎に塗布することを心配される方もいらっしゃいますが、尿道カテーテル挿入時などにも使用されていますのでご安心ください。
パキシル
初診 | 10mg | 50 | 円(1錠) |
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通常 | 10mg | 500 | 円(1錠) |
パキシルはうつ病などの治療薬(SSRI)の一種ですが、射精障害の副作用を利用し、適応外として使用されることがあります。一部の方には効果が確認されており、早漏への適応はありませんが、治療実績があるため取り扱いを続けています。早漏治療としては、性行為の1〜3時間前に服用することが一般的です。
早漏治療はギガクリニックへ
毎回ではないが、早く射精することがある場合も、早漏治療を受けた方がよいでしょう。早漏は個人の問題だけではなく、パートナーとの関係にも繋がります。早めに早漏治療を行い、パートナーの不満を解消させましょう。
ギガクリニックでは、ED治療・早漏治療のどちらも行っているため、同時に治療を受けることができます。