男性更年期障害とDHEA|症状・原因・対策とDHEAについて解説

公開日  公開日:2024.12.29
更新日  更新日:2026.09.18

「最近、疲れやすくなった」
「以前よりやる気が出ない」
「性欲が落ちた」
「勃起しにくくなった」

このような変化が続いている場合、男性更年期障害が関係している可能性があります。

男性更年期障害は男性ホルモンであるテストステロンの低下などが関係し、身体や心、性機能にさまざまな症状が現れる状態です。

この記事では男性更年期障害とは何なのか、主な症状や原因、日常生活でできる対策、そしてDHEAについて現在わかっている医学的な情報をもとに解説します。

💡この記事でわかること

✓ 男性更年期障害とは?
✓ 男性更年期障害でみられる主な症状
✓ 男性更年期障害の原因は?
✓ 男性更年期障害の対策
✓ DHEAとは?
✓ DHEAを取り入れるには?
✓ DHEAにはどのような可能性がある?
✓ 男性更年期障害とEDには関係がある?

男性更年期障害とは?

男性更年期障害は一般に「男性更年期」と呼ばれる状態です。

医学的には加齢に伴う男性ホルモンの低下と、それに伴う症状がみられる「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症候群)」があります。
日本では2022年に日本泌尿器科学会・日本メンズヘルス医学会による「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」が改訂されました。

2007年版では遊離テストステロンが主な診断基準として用いられていましたが、2022年の改訂版では総テストステロンを主な診断検査値とし、遊離テストステロンを補助的な検査値として扱う考え方になっています。

日本の手引きでは総テストステロンが250ng/dL未満、または総テストステロンが正常でも遊離テストステロンが7.5pg/mL未満であることが、LOH症候群を考える際の基準として示されています。

ただし、テストステロンの数値だけでLOH症候群と判断するわけではありません。疲れやすい、意欲が低下した、性欲が低下した、勃起機能が低下したなどの症状と、血液検査の結果を合わせて総合的に判断することが重要です。

男性更年期障害でみられる主な症状

男性更年期障害ではテストステロンの低下に関連して、身体・精神・性機能などにさまざまな症状が現れることがあります。
症状には個人差がありますが、次のようなものがあります。

身体に関する症状

  • 疲れやすい
  • 筋力が落ちた
  • 体力が低下した
  • ほてりや発汗がある
  • 睡眠に問題がある
  • 体重が増えた
  • 筋肉や関節に違和感がある

心に関する症状

  • やる気が出ない
  • 集中しにくい
  • イライラする
  • 気分が落ち込む
  • 不安を感じる
  • 以前より意欲が低下した

性機能に関する症状

  • 性欲が低下した
  • 朝立ちが減った
  • 勃起力が低下した
  • 性行為に対する関心が低下した

ただし、これらの症状は男性更年期障害だけに特有のものではありません。

例えば「うつ病」などの精神疾患、肥満や生活習慣病、睡眠不足、強いストレスなどでも似た症状が起こることがあります。症状だけで判断せず必要に応じて検査を行いましょう。

男性更年期障害の原因は?

男性更年期障害では男性ホルモンであるテストステロンの低下が重要な要素となります。

テストステロンは主に精巣で作られる男性ホルモンです。年齢とともにテストステロン値が低下することがありますが、低下の程度には個人差があります。
男性のテストステロン低下には加齢だけでなく、肥満、慢性的な病気、生活習慣など複数の要因が関係することがあります。欧州泌尿器科学会のガイドラインでも機能性の男性性腺機能低下症に関連する要因として、肥満や併存疾患、加齢などが挙げられています。

そのため「年齢を重ねれば必ず男性更年期障害になる」というわけではありません。

男性更年期障害の対策

男性更年期障害が気になる場合、まずは生活習慣を見直すことが大切です。

1.適度に運動する

運動不足は体重増加や生活習慣病などにつながる可能性があります。
無理のない範囲でウォーキングなどの有酸素運動を取り入れ、日常的に体を動かす習慣を作りましょう。
筋力を維持するためには、筋力トレーニングを取り入れる方法もあります。

2.睡眠を十分にとる

睡眠不足は疲労感や集中力の低下などにつながります。
男性更年期障害が気になる場合も、まずは睡眠時間や睡眠の質を見直してみましょう。

3.食生活を整える

特定の食品だけを食べれば男性ホルモンが増える、というわけではありません。
肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質を含む食品を取り入れ、野菜なども含めてバランスのよい食事を心がけましょう。

4.体重を適正に保つ

肥満は男性のテストステロン低下と関連することが知られています。
食事と運動を見直し、適正体重を維持することも男性の健康を考えるうえで重要です。

5.ストレスをため込まない

仕事や家庭などのストレスは、疲労感や睡眠の問題、気分の落ち込みなどにつながることがあります。
男性更年期障害が疑われる場合でもテストステロンだけに原因を求めるのではなく、睡眠やストレスなど生活全体を見直すことが大切です。

DHEAとは?

このように男性更年期障害では男性ホルモンであるテストステロンの低下が重要な要素となります。

そうしてテストステロンについて調べていると「DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)」というホルモンを目にすることがあります。
DHEAは、体内で作られているステロイドホルモンの一種で、「デヒドロエピアンドロステロン(Dehydroepiandrosterone)」という物質です。
体内で作られているステロイドホルモンの一種で、テストステロンやエストロゲンなどの性ホルモンの前駆体として働きます。

DHEAの産生量は年齢とともに減少します。
ただし、「DHEAが減少する=男性更年期障害になる」と単純に考えることはできません。厚生労働省eJIMでもDHEAの加齢や更年期症状への意義は明確ではなく、更年期症状の治療に有用かどうかも明らかではないとされています。

では、DHEAは男性更年期障害の改善に役立つのでしょうか。
ここからはDHEAの働きと、現在わかっている効果について解説します。

DHEAを取り入れるには?

DHEAは経口で摂取する製品としても利用されています。ですが、DHEAは一般的な健康食品とは異なり、ホルモン環境に関係する成分です。

厚生労働省はDHEAを医師による処方箋または指示が確認できない場合には一般の個人輸入を認めない成分として扱っています。
また、厚生労働省は海外から個人輸入した医薬品等については、成分や作用について十分な情報が得られない場合があり、副作用などへの対応が難しくなる可能性があると注意喚起しています。

DHEAの摂取を検討する場合は、当院のような専門的な知識を持つ医師に相談し、ご自身の体調やホルモンの状態を確認したうえで使用することが安心につながるでしょう。

「最近、疲れやすくなった」
「以前より性欲が落ちた」
「年齢とともに体力の低下を感じる」
「男性ホルモンについて相談してみたい」

このような変化を感じている方はまずは医師にご相談ください。
DHEAについて詳しく知りたい方も、ギガクリニックまでお気軽にご相談ください。

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DHEAにはどのような可能性がある?

では、DHEAを補うことで、どのような変化が期待できるのでしょうか。

テストステロン値の上昇

テストステロンは男性らしい身体を維持するうえで重要なホルモンです。

テストステロンが適切な範囲に保たれていることは性欲や勃起機能、筋肉量や体組成、身体活動、気分や意欲など、男性のさまざまな身体機能と関係しています。

朝立ちの減少、疲れやすさ、筋力の低下など、男性更年期障害を疑うような変化が気になる場合には、テストステロンを含めた男性ホルモンの状態を確認することが大切です。

体組成への影響

複数の無作為化比較試験をまとめたメタ解析では、DHEAを摂取したグループで除脂肪量が増加し、体脂肪量が減少したことが報告されています。

除脂肪量とは脂肪以外の身体組織を指し、筋肉などが含まれます。

年齢を重ねると筋肉量の減少や体脂肪の増加が気になりやすくなります。
DHEAはこうした加齢に伴う体組成の変化との関係からも研究されています。

DHEAは男性の健康を考えるうえで注目されている

このように、DHEAには、

  • テストステロン値に影響する可能性
  • 体脂肪や除脂肪量など、体組成に影響する可能性
  • 加齢に伴うDHEAの減少を補うという考え方

などがあります。

DHEAは単に「性欲や精力のための成分」というだけではなく、男性の加齢に伴うホルモン環境や身体の変化を考えるうえで注目されているホルモンです。

男性更年期障害が気になる方や、年齢とともに体力・性機能などの変化を感じている方は、DHEAについて医師に相談してみるのも一つの方法です。

男性更年期障害とEDには関係がある?

男性更年期障害では性欲の低下や勃起機能の低下が症状としてみられることがあります。

ただし、EDには血管、神経、生活習慣病、心理的要因、薬剤など、さまざまな原因があります。
そのため「ED=男性ホルモンが低い」とは限りません。

EDが気になる場合も原因を一つに決めつけず、必要に応じて専門医に相談することをおすすめします。

男性更年期障害が気になる方はギガクリニックへ

男性更年期障害は単に「年齢のせい」と考えて我慢する必要があるとは限りません。

「疲れやすい」「やる気が出ない」「性欲が低下した」「勃起力が落ちた」などの変化が続いている場合は、一度、当院のような医療機関で相談してみることをおすすめします。

ギガクリニックでは男性の健康やEDなどについて、専門の医師による診療を行っています。一人で悩まず、まずはギガクリニックへご相談ください。

対面診療に加えてオンライン診療にも対応しています。ご自身の都合に合わせて、受診しやすい方法をご検討ください。

男性更年期障害やEDについて気になることがあれば、ギガクリニックの診療・予約をご利用ください。

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記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック(現 ギガクリニック)池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任