EDの衝撃波療法
2024.12.29
ED薬をこれまでご利用になられている方や最近EDでお困りという方も、ED薬や日常の健康管理による体質改善以外のED治療にご興味のある方がいらっしゃるかと思います。今回はEDの衝撃波療法についてお話していきましょう。
衝撃波治療とは
まず衝撃波療法とは、もともと中々排泄されない尿管結石を体内で破壊し体外へ排泄されやすくしたり、狭心症で手術ができない患者の血流と血管を改善したり、薬剤などではあまり改善が得られない足底筋膜炎、難治性の肩こりなどの筋肉痛、慢性骨盤痛症候群などの疼痛緩和に対して衝撃波治療をするために使っていたものです。次第に低出力の衝撃波療法は非常に痛みも少なく短時間での治療で行えるためスポーツ選手にも使用されるようになりました。衝撃波を照射するとすみやかに照射部の痛みが除かれていき組織の修復が促進されるのが特徴です。上記の使用法においては副作用の事例もほとんどないというのが現在の衝撃波療法です。まれに皮下出血、発赤などがありますが一時的なものとなっています。
日本国内では病院、診療所での保存療法を継続して6ヶ月受けても効果が見られない難治性の足底腱膜炎のみ保険の適用です。それ以外に6ヶ月の継続治療以外の足底腱膜炎、アキレス腱炎、ジャンパー膝、テニス肘、ゴルフ肘、石灰沈着性腱板炎、腱板炎、疲労骨折、早期の無腐性骨壊死、早期の離断性骨軟骨炎などは保険適応外の自由診療(実費診療)となり、ED治療目的の場合も保険適応外の実費診療です。
EDへの衝撃波治療の転用
もともとは結石の破砕や狭心症で手術が難しい患者などのために開発された衝撃波治療機。そのEDへの転用はイスラエルのダイレックス社がED衝撃波治療機レノーヴァを開発し、その後はスイスの医療機器メーカーSTORZ MEDICAL社やドイツのズィマー社なども参入し現在は第三世代の衝撃波治療機を導入しているクリニックも存在します。日本では広島大学医学部がEDへの衝撃波治療についての臨床試験をED1000という機器を用いて行っています。ED治療に用いる機器の出力は結石を粉砕する出力の5分の1~10分の1程度のパワーに落とす場合がほとんどで照射時間は約15~20分程度の治療時間となることが多いようです。
衝撃波治療の作用機序
EDに用いられる衝撃波療法は陰茎内の血管を低強度の衝撃波により破壊+再生させるものです。
陰茎に低強度の衝撃波を照射すると、陰茎内の血管内皮細胞から一酸化窒素を増加させる酵素が放出され血管内皮機能が改善されます。また衝撃により揺さぶられることで血管を形成する幹細胞が細胞を増やす因子を放出します。その増殖因子により陰茎内の血管が新しく形成されると考えられています。陰茎内の細かい血管が増えることで、陰茎内に入る血流量が増加し勃起を促しやすくします。
向いているとされる人と治療回数など
衝撃波療法が向いているとされる人は主に、ED治療薬の効果があまりない、持病(心疾患など)でED薬が飲めない、薬に頼らず根本的な治療がしたいという方などに向いています。衝撃波療法には痛みがほとんどないとされ、術後の痛みなどもほぼないようです。また前述したED衝撃波治療器レノーヴァから機器も進化しており、かつては治療回数が12回程だった治療が機種によっては4回程(第三世代の機種)までに短縮され、時間的な負担も少なくなってきています。ED衝撃波治療を行っているクリニックの料金を調べてみたところ、まとまった回数の施術を行うコースで20万円代~40万円程とその価格に幅があります。クリニックによっては施術機が新しく治療回数が少ない分割安なところもあり、費用対効果も考え確認してみる必要がありそうです。
衝撃波療法が効かない場合
調べによると衝撃波療法の効果が低い方の割合が、3割程度あるようです。また、他の記述では衝撃波療法を行った70~80%に効果が見られたとあるので3割の患者に効果が思う様に見込めない割合というのは概ねその数値に収束するようです。 衝撃波療法が効かない患者には加齢の他に、血管に関わる病気を患っている方に多く高血圧や脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病や高脂血症を持っている方が多い傾向にあります。陰茎内の血管は心臓などの血管に比べだいぶ細く、血管が硬くなったり内部が詰まりやすく、陰茎より太い心臓の血管に支障があるということは、より細い陰茎の血管は本来の機能を喪失していると言えるでしょう。
終わりに
EDの衝撃波治療は、まだ新しい治療法で術後の長期的な経過がどのようになるのか分かっていません。ただ、術後にEDの改善が見られたことは間違いないようです。自由診療であるということ以上に、自身の体に関わることなので、治療を希望される際は、施術を行っているクリニックの医師やスタッフによく相談と説明を受け、アフターケアについてもきちんと行ってくれるクリニックを探して治療を行いましょう。
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記事監修
総院長菅原 俊勝
- 2004年(平成16年)
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 2014年(平成16年)
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 2021年(令和3年)
- 医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
- 2021年(令和3年)
- 大宮院管理医師、総院長就任