コラムCOLUMN

心因性EDの向き合い方と治療方法

2024.12.30

心因性EDとは?

性的機能障害の一つである心因性ED(心因性勃起不全)は、心理的要因によって引き起こされます。
特徴は、健康状態が正常であるにもかかわらず、勃起不全が起こるところです。
心因性EDは、身体機能が原因ではなく、ストレス・不安・パートナーとの関係・過度の緊張などの心理的要因によって引き起こされます。
このEDは、10代から30代の若い男性によく見られます。
今回は、心因性EDの原因とそれに対する付き合い方、そして効果的な治療方法について詳しく見ていきましょう。

心因性EDの原因

・ストレスと不安: 仕事・経済的な問題、家庭内のトラブルなどのストレスや性的な不安が心因性EDの原因となることがあります。
・人間関係の問題: パートナーとのコミュニケーション不足・対立・信頼の欠如など人間関係の問題は、性的機能に影響を与えることがあります。
・心理的なトラウマ: 過去の性的虐待・トラウマ・精神的な問題(うつ病、不安障害)などは、心因性EDの原因になる場合があります。
・パフォーマンスの不安: 性的なパフォーマンスへの不安や自意識過剰は、勃起不全を引き起こす可能性があります。過去の性行為で失敗したなどが原因の可能性があります。
・乱れたライフスタイル: 喫煙・過度の飲酒・運動不足・栄養バランスの悪い食生活なども、引き起こす可能性があります。

心因性EDと交感神経

心因性EDと交感神経には、密接な関係があります。心因性EDは、身体的な要因ではなく、心理的な要因によって引き起こされる性的機能障害です。この状態が起こると、交感神経が活性化されることが知られています。
交感神経は、自律神経の一種で、心身が活発になっているときに優位に働きます。ストレスや不安といった心理的な要因が心因性EDを引き起こすと、交感神経が活性化され、身体の反応が変化します。
交感神経の活性化により、副交感神経(リラックス状態を促進する自律神経の一部)とのバランスが崩れることより、血圧が上昇し、心拍数が増加します。また、交感神経の活性化は、陰茎の平滑筋を収縮させ、血管を収縮させる作用があります。その結果、陰茎への血液流入が減少し、勃起不全が引き起こされるのです。
心因性EDに対する治療においては、交感神経の活性を抑制して、副交感神経を働かせることが重要です。
勃起は、リラックスの神経である副交感神経によって支配されています。その為、リラックスができないと十分な状態を保つことが出来ません。そして、焦れば焦るほどうまくいかなくなります。
ストレス管理技術やリラクゼーション法を用いて、交感神経の活性化を抑制し、副交感神経を促進することで、心因性EDの症状を緩和することができます。また、心理療法やカップルセラピーを通じて、心理的な要因に対処し、交感神経の活性化を軽減することも有効です。
心因性EDと交感神経は密接に関連しています。心理的なストレスや焦り、不安が交感神経の活性化を引き起こし、勃起不全を誘発します。その為、交感神経の活性化を抑制し、心理的な要因への対処が重要です。

心因性EDとの向き合い方

・オープンなコミュニケーション: パートナーとコミュニケーションをとることが重要です。心因性EDの問題を共有し、お互い理解し合うことが大切です。出来るだけストレスや不安を軽減してリラックスした状態でセックスを楽しむ意識を心がけましょう。
・ストレス管理: ストレス管理技術(瞑想・深呼吸・リラクゼーション法など)を学び、日々実践することで、心因性EDが引き起こす緊張や不安を軽減することができます。
・健康的なライフスタイル: 栄養バランスの取れた食生活・適度な運動・禁煙・適量のアルコール摂取など、健康的なライフスタイルを維持することが重要です。それにより心身が充実し、自信が生まれて心因性EDが改善することがあります。
・カウンセリング: 個人セラピーまたはカップルセラピーを受けて、カウンセラーから心因性EDの原因や解決策についてアドバイスを聞くことで、不安を和らげ、改善することがあります。
・性への理解: 性に関する知識を深めることで、性的な不安やパフォーマンスの不安を軽減し、セックスをより楽しむことができます。
心因性EDは、年齢に関係なく多くの男性が悩む問題です。対処する為には、個々の状況に合わせた総合的なアプローチが必要です。自己助力の方法や専門家の助言を受けながら、心因性EDに対処し、楽しい性生活を取り戻すことが重要です。

ED治療薬による改善

心因性EDの治療方法は、ED治療薬の服用も一つの選択肢です。特に、PDE5阻害剤と呼ばれる薬剤は、勃起不全の治療に広く使用されています。
以下に、主なPDE5阻害剤とその服用方法について説明します。

・バイアグラ: バイアグラは、最初に市場に登場したPDE5阻害剤で、世界中で使用されています。通常、性交渉の約30〜60分前に、1日1回・50〜100mgの用量で服用します。効果は服用後30分から1時間で現れ、最大効果は服用後3〜6時間継続します。

・レビトラ: レビトラは、バイアグラと同様の効果を持つPDE5阻害剤です。通常、性交渉の約25〜60分前に、1日1回・10~20mgの用量で服用します。効果は服用後約30分から1時間で現れ、最大効果は服用後5〜8時間継続します。

・シアリス: シアリスは、より長い効果があるPDE5阻害剤です。通常、性交渉の約2時間前に、1日1回・10〜20mgの用量で服用します。効果は服用後約1~2時間で現れ、最大効果は服用後36時間継続します。

これらの薬剤は、外部からの性的刺激・興奮がある場合に効果を発揮します。また、食事の摂取やアルコールの摂取といった要因が、吸収や効果に影響を与えます。必ず医師の指示に従い、正しい用量と服用方法を守ることが重要です。
心因性EDの治療は、PDE5阻害剤を単独で使用する場合もありますが、心理療法やカップルセラピーと併用することで効果が向上する場合もあります。医師との相談のもと、治療計画を立てることが重要です。
心因性EDは、心理的要因によって引き起こされます。ED治療薬が精神的不安を和らげることに有効の場合、活用することをおすすめします。

ED治療薬の効果や安全性を最大限に引き出す為には、医師との相談が不可欠です。
自己判断や他の薬物との併用は避け、正確な情報と指導のもとでED治療薬を服用しましょう。

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記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任