天王寺発祥の蕪

2021.12.07

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今回はなにわの伝統野菜(根菜)の一つ「天王寺蕪(てんのうじかぶら)」についてお話します。
天王寺蕪は平成17年度に始まった「なにわの伝統野菜」に認証されていて、漬物は「素材・製法」ともに地元”大阪”にこだわって作られる大阪Eマーク食品の対象となっています。漬物の需要が多いようですが、その他食品加工や煮物等の料理に使用されることもあります。
そんな天王寺蕪の由来は大阪市天王寺付近が発祥で、江戸時代から栽培されているとのこと。蕪が地面から浮き上がったように成長することから、「天王寺浮き蕪(てんのうじうきかぶら)」とも呼ばれていたそうです。乾蕪として全国に広まり有名であったようで、あの与謝野蕪村も「名物や蕪の中の天王寺」と詠んでいます。また、長野県野沢村の住職が天王寺蕪の種を持ち帰って栽培したものが野沢菜になったという言い伝えもあります。

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