そのきのこ、煉獄の如く
2021.12.05
「趣味の登山の最中、両側が静かな森の山道を歩いていると、急に霧がたちこめ始め、あたりの様子が一変する。道を見失わないように、目線を落とし、踏みしめられた土を目印にどんどん先へ進んでいく…すると、突如!赤く燃え上がるような人間の指のような物体が目線の端にっっ!!」
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皆様は、猛毒きのこ・カエンタケをご存じでしょうか?きのこマニアの方々なら、その名を耳にしただけで、恐れ慄き手を合せ跪き神に命を乞いだすであろう…とは流石に冗談ですが、それ程危険な猛毒きのことして名を馳せております。本日はそんなカエンタケについてご紹介したいと思います。
前述した通り、毒性は非常に強力で、触れただけでも皮膚が炎症をおこしたり爛れてしまったり、誤って口にしようものなら、発熱・悪寒・嘔吐・下痢・腹痛・手足のしびれが発生。最悪、数日後には消化器不全・臓器不全や脳神経障害・小脳萎縮により死に至ることもあります…。もし生還しても、何らかの障害が残ってしまう大変恐ろしいきのこです。
そんなカエンタケですが、発生は非常に稀で、普段生活している中では生涯お目にかかることは絶対にないくらいの超レアなキノコで知られています。しかし、関西では2015年頃から、目撃情報が多々あり、特に兵庫県のキャンプ場や奈良県の生駒山で大量発生しており、市街地に割と近い場所でも発生が確認されているので注意が必要です。
見た目が特徴的ですので、誤って食べないにしても、小さい子が興味本位で触れてしまう可能性があるので、お子さんがいる家庭では特に注意が必要です。
食用のきのこと判別できない場合は「採らない、食べない、売らない、あげない」を守りましょう!
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