まつしまや、ああまつしまや、まつしまや
2021.01.17
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みなさんは「松島や、ああ松島や、松島や」という俳句を聞いたことがあると思います。
今回はその俳句が詠んでいる仙台にある日本三景の一つ、松島についてお話したいと思います。
松島は、宮城県の松島湾内外にある諸島と湾周囲を囲む松島丘陵も含めた修景地区のことです。
俳聖と呼ばれる松尾芭蕉が奥州行脚する目的の一つでした。彼が書いた奥のほそ道には「松嶋の月まず心にかかりて」と記されており、相当気になっていたそうです。
実際に見た時もあまりの美しさに絶句したというほど。
ちなみに前述した「松島や、ああ松島や、松島や」という俳句は、松尾芭蕉が詠んだと勘違いされいる方も多いと思いますが、後にできた逸説のようで芭蕉の時代より後の、江戸時代後期に活躍していた狂歌人の田原坊の作だとされています。
しかも、「松嶋や、さてまつしまや、松嶋や」が本来の句だとか。
では松尾芭蕉は松島についてどんな句を詠んだの?と疑問も出てくるところですが、彼は先述のとおり絶句してしまい、何も詠まなかったとのこと。
松島湾周囲の松島丘陵や島の高台には「松島四大観」と呼ばれる修景地点があります。
東松島市にある宮戸島の大高森からみる景色の「壮観」。松島町の富山にある大仰寺よりみる景色の「麗観」。松島町と利府町の境界部にある扇谷からみる景色の「幽観」。七ヶ浜町の代ヶ崎の多聞山からみる景色の「偉観」。これらは江戸時代に仙台藩の儒学者・舟山萬年によって選ばれた「塩松環海四山」に由来しています。
今回紹介した松島は宮城県仙台市の仙台駅から電車で25分です。
もし、松島などの観光で松島へお越しの際はぜひ仙台ギガクリニックへご来院ください。