北海道と本州をつなぐトンネル

2021.01.31

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今回は、北海道と本州の青森県をつなぐ青函トンネルについてお話します。

青函トンネルは1961年に建設が開始され、1988年に開通しました。
青森県東津軽郡今別町浜名と北海道上磯郡知内町湯の里を結ぶ北海道新幹線、海峡線を通る鉄道トンネルです。
津軽海峡の海底下約100mの地中に設けられたトンネルで、全長53.85 kmもあり、交通機関用のトンネルとしては日本一どころか東洋一の長さを誇ります。
交通機関用トンネルとしては世界2位の長さであり、海底トンネルとしても世界一の長さと深さを持っています。
トンネルを利用して通信ケーブルや送電線も通っており、北海道と本州を結ぶ通信や送電に非常に重要な機関を担っています。

なぜこれほどまでに巨大なトンネルをわざわざ海底に作ったのでしょうか。
かつて青森駅と函館駅を結んでいたのは青函航路と呼ばれる航路を通る青函連絡船のみでした。
しかし1950年代に朝鮮戦争によるものと思われる浮流機雷が津軽海峡に流入することがあり、1954年9月26日には台風が接近しているにも関わらず出航し、暴風雨の中、函館港外で遭難した洞爺丸他4隻に事故が起こるなど、航路の安全が脅かされていたそうです。
そこで、太平洋戦争よりも前から考えられていた本州と北海道をトンネルで結ぶ構想に目がつけられ、巨額の工事費を費やして建設されることとなりました。
この巨大なトンネルの建設のために34名が殉職され、竜飛崎に殉職者の碑が建っています。

そして現在、自動車や貨物列車の走行が可能な第二青函トンネルの構想も持ち上がっています。
このトンネルが完成するのはもっとずっと後になることだと思われますが、本州と北海道の距離がこれによりもっと近づくといいですね。

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