ザンギと唐揚げの違いとは?

2021.01.22

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突然ですが、「ザンギ」って聞いたことがありますでしょうか。北海道では一般的に鶏の唐揚げをこう呼んでいます。でも中には「ザンギはザンギであって唐揚げとは違う!」というこだわり派もいるようです。今回は、そんなザンギと唐揚げの違いについてご紹介していきます。

ザンギとは、北海道で親しまれている鶏肉を生姜・醤油・にんにくのタレに漬け込んで、下味を付けてから揚げる鶏料理です。ザンギの発祥の地と呼ばれているのが、北海道の東に位置する釧路市。北海道はもちろんですが、この釧路も漁港の町として有名です。1960年頃に一軒の焼き鳥屋が1羽まるごとの鶏肉をぶつ切りにして唐揚げにしたことがザンギの始まりとされています。
では、ザンギと唐揚げの違いについてお話したいと思います。

結論から言ってしまいますと、わたくし個人的な意見としては【明確な違い自体は特にない】というのが結論です。日本唐揚げ協会によると、「食材に小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げたもの」が唐揚げの定義とされています。唐揚げは下味をつけたお肉に粉をまぶし、パタパタっとはたいて揚げる、薄い衣のイメージですが、ザンギは小麦粉・片栗粉を使用する点は同じなのですが、「衣に卵を入れる」特徴があり、「唐揚げよりも厚い衣なのがザンギ」とも言われています。卵を入れて粉も下味もすべて混ぜ合わせてありますので、揚げる前のタネの状態は唐揚げよりもねっとりと重たいイメージで、色も濃い目です。

味付けに関してはザンギも唐揚げと同様で、家庭やお店ごとに違いはあるものの、北海道民いわく「しっかり下味をつけ、粉を混ぜ込んでタネごと揚げるのがザンギ」「しょうゆ味が強い」という感覚があるようです。調味料を入れてから、しっかりと揉みこんで時間を置くのがポイントですが、唐揚げとの違いはさほどないのかもしれませんね。

今回は北海道民が愛してやまない、ザンギについてご紹介しました。明確な定義は存在しないものの、北海道ではその名前で親しまれており、居酒屋などでも商品名は「ザンギ」とされているところが多いような気もします。
新型コロナウイルスの流行が落ち着かない現状ではありますが、気兼ねなく旅行へ行けるようになった際には、それぞれ特徴の違う唐揚げを食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

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