北海道の雪解け事情
2023.03.25
札幌ギガクリニックです。
3月も下旬に掛かり、春の足音が聞こえてくる時期になりました。
さてさて、今回は『雪解け』についてお話していこうと思います。
北海道を含む「北日本」では毎年秋の終わりから冬にかけて降雪する時期があり、春先までその雪が残っております。
ではその雪がいつまで残っているのかと言いますと・・・北海道では体感的には3月中旬から4月上旬辺りが平均的です。
ですが、今年2023年は雪解けが早いです。地元地域ニュースになるほど早いです。
まず、2月下旬に札幌市内にて統計開始以来の最高気温を観測しました。
これ以降も、連日の最高気温10度越えが続き、冬の積もった雪がみるみる解けていきました。
3月に入ると、雪予報はほとんどなく、春の陽気が続いて中旬には積雪0センチを記録しました。
雪が解けると、様々な影響が出ます。代表的なものでは、公共交通機関です。
冬期間中は、大雪による線路への積雪が原因の遅れや運休というのが、必ずと言っていいほど発生します。
通勤や通学、また出張で北海道に来ている方は一度は遭遇していると思います。積雪が無くなる事で、これらが解消されます。
これは嬉しいことですが、一方で別の側面ではトラブルも発生します。代表的には「山間部の土砂崩れ」です。
山の斜面に積もった雪が気温上昇により融けると、雪から水に変化し、水が地表に達します。雪の量が多ければ水分も多くなり、水を多く含んだ斜面は地盤が緩くなり、崩れやすくなります。
また、一度水分を含んだ地表が寒さなどで再び凍結すると、土の中が凍ることで割れ目(クラック)が発生します。
上記の要因が重なり、土砂災害に及ぶケースもあります。地域によっては、日ごろから注意しながら生活しなければいけません。
とはいえ、個人的には春の到来は「賛成の反対の反対」なので、北国の短い春と夏を思いっきり楽しめるよう、日々頑張ろうと思います。
では、本日はこの辺で。