ダイエット薬、体臭予防薬、その他の治療薬
ギガクリニックでは、食欲抑制薬の「サノレックス」や消化酵素を阻害し、脂肪分の吸収を30%カットしてくれる「ゼニカル」の処方を行っております。ダイエットの補助に役にたつことと思いますので、ご気軽にご相談ください。
サノレックス(マジンドール)
食欲中枢に働きかけて食欲を抑え、食事の摂食量を抑えることで体重減少に効果が見込まれます。効果的な治療法として運動療法との併用が望ましい。
サノレックスとは
サノレックスの有効成分はマジンドールです。食欲抑制剤として国内初の承認薬で、ノバルティスファーマ社が製造・販売を行っていましたが、現在は現地法人に当たるノバルティスファーマから富士フイルム富山化学に販売移管されています。
サノレックスの飲み方・服用方法
サノレックスは、0.5mg錠を食前30分前に1錠を服用してください。
1日1錠で効果がみられている場合は、そのまま継続して1日1錠を服用してください。1日1錠で効果が低い方は、1日3錠までの服用が可能です。その場合は一度に2錠服用しても、朝・昼・晩で1錠ずつ服用しても問題ありません。
また、連続服用期間が3か月と決められており、3か月を超える期間の服用には、休薬期間を設ければ再度服用することが可能です。
サノレックスの作用
サノレックスには食欲抑制作用、消化管吸収抑制作用、代謝亢進作用があります。
食欲抑制作用では、摂食調節中枢に働き、摂食抑制をします。消化管吸収抑制作用は、消化吸収および消費エネルギーの促進を行います。代謝亢進作用は代謝変動を改善することで肥満症を改善する働きがあります。
サノレックスを服用すると、これらの作用により、体重減少が起こります。
サノレックスの副作用
サノレックスの副作用には、口渇感、便秘、悪心、嘔吐、睡眠障害、胃部不快感などがありますが、重篤な副作用はありません。
口渇感には水分を摂取したり、便秘には緩下剤などを服用したりして対症療法してください。
サノレックスの禁忌
- サノレックス(マジンドール)に対し過敏症(アレルギー)の既往歴のある方
- 緑内障の患者(眼圧上昇のおそれがあるため)
- 重症の心障害のある患者(症状が悪化する恐れがある)
- 重症の膵障害のある患者(インスリン分泌抑制作用を有する)
- 重症の肝、腎障害のある患者(代謝、排泄が遅延する恐れがある)
- 重症高血圧の患者(カテコラミンの昇圧作用を増強する)
- 脳血管障害のある方(症状が悪化するおそれがある)
- 不安・抑うつ・以上興奮状態の患者及び統合失調症の精神障害のある患者(症状が悪化する恐れがある)
- 薬物・アルコール乱用歴をお持ちの患者(一般に依存性や乱用が起こりやすいと考えられる患者)
- MAO阻害薬投与中または投与中止後2週間以内の患者
- 妊婦、又は妊娠している可能性のある婦人
- 小児
ゼニカル・オルリファスト
ゼニカル(Xenical)やゼニカルジェネリックのオルリファスト(Orlifast)の主成分はオルリスタットです。最近では2024年4月より大正製薬から販売が始まった内臓脂肪減少薬アライも同じ成分が入っています。
ゼニカル・オルリファストとは
ゼニカルは、スイスの製薬会社であるロッシュ社が開発、1999年にFDA(アメリカ食品医薬品局)が承認し、肥満治療薬として発売されました。
オルリファストは、ロイド・ラボラトリーズ社が開発・販売しているゼニカルのジェネリック医薬品です。どちらも有効成分は同じオルリスタットのため、作用・副作用・効果など全て同等です。
ゼニカル・オルリファストの服用方法
1日3回食前か食後に服用します。油分の多い食事に特に有効ですが、食事をしない場合は服用しても効果はありません。
腸管からの脂質の吸収を抑え、脂溶性ビタミンの吸収も抑制してしまうため、長期間服用する場合は、ビタミン剤などの摂取を心がけて下さい。
ゼニカル・オルリファストの作用
有効成分であるオルリスタットは、消化酵素であるリパーゼを阻害することで腸管での脂質の吸収を30%阻害し、体重減少の効果が見込まれます。リパーゼは膵臓から分泌される消化酵素で、中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解します。また、サノレックスとは作用する仕組みが違うため併用が可能です。
ゼニカル・オルリファストの副作用
副作用として、放屁・下痢・脂肪便・便失禁など消化器系の症状が表れる可能性があるため使用開始時期は注意が必要です。最初は戸惑うことがありますが、その後服用に慣れてくると、うまく対応できるようになります。
糖尿病治療薬(SGLT-2阻害薬:ルセフィ)
服用することで尿からの糖排泄量が増え、結果的に血液中の糖(血糖)の量を減らす効果があります。
ルセフィとは
ルセフィは、大正製薬が2014年の3月に製造・販売の承認を取得し、2014年5月、大正富山医薬品とノバルティスファーマから選択的SGLT2阻害薬『ルセフィ錠2.5mg、5mg』が発売されました。2020年1月、ノバルティスファーマからの販売は終了し、現在、大正製薬からのみ販売されています。主成分はルセオグリフロジン水和物でスーグラと同様にSGLT2阻害薬に分類されます。
ルセフィの服用方法
通常は1日1回、朝食のタイミングに合わて朝食の前後どちらかに服用してください。医師からの指示を受け服用して下さい。2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)が適応症です。
1型糖尿病には向いていません。また、肝臓で糖の再吸収を抑制する為、肝臓が悪い方や尿路感染、性器感染のある方、高齢の方は服用の際に注意が必要です。医師と相談の上、処方してもらいましょう。
ルセフィの作用
血糖値を下げる効果のある血糖降下薬で、腎臓の近位尿細管での糖の再吸収を抑えるため、過剰な糖分を尿で排出させる効果があります。インスリンの作用とは関係ないため、薬効が強く表れても重度の低血糖症の発現は低いと考えられています。
ルセフィの副作用
ルセフィには利尿作用があるため、脱水症を起こす可能性があります。適度な水分補給をしてください。
尿内の糖分が増加するため、尿路や陰部で微生物が繁殖しやすくなり、膀胱炎や尿路感染症、膣カンジダ症等の性器感染症が表れることもあります。頻尿、排尿痛や陰部・性器周辺の痛みや腫れ、脇腹痛または背部痛、発熱などが表れた場合は直ちに医師に相談してください。
また、他の血糖降下薬と併用する際は、低血糖になりやすいので十分注意してください。
ルセフィの禁忌
- 重症のケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡の患者
- 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある患者
- 妊婦または妊娠している可能性のある婦人
- 1型糖尿病患者
- 重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者
パースピレックス(制汗剤・体臭剤 汗、臭いなど)
パースピレックスとは
パースピレックスとは、有効成分は塩化アルミニウムの医療用制汗剤です。日本では未承認ですが医薬品のため、医師の処方が必要です。適応症は多汗症や軽度のわきがです。
パースピレックスには「ロールオンタイプ」と「ローションタイプ」があります。
ロールオンタイプは基本は脇用ですが、全身への使用は可能です。ローションタイプは手足用の為、脇に塗布することができません。
パースピレックスの使用方法
汗腺の活動が鈍くなる夜に、患部を乾燥した状態で1回塗布し、翌朝に洗い流してください。塗り直しや多量の塗布は必要ありません。
一度の使用で汗の65%を抑制する効果が72時間以上持続します。使用開始時は、1週間連続で使用し、安定し始めたら2~3日に1回使用してください。
皮膚に傷や疾患がある場合は使用を控え、もしかぶれ等が表れた場合は、使用を中断し専門の医師にご相談ください。また、脱毛の48時間以内は使用をお控えください。
パースピレックスの作用
パースピレックスの有効成分である塩化アルミニウムが体から出てくる水分(汗)と反応することで、角栓を形成し汗腺を塞ぎ、発汗を抑えます。角栓形成された汗腺は、汗の生成・分泌を行わないようになり、効果が持続し発汗を抑えます。
無臭で衣類への色移りもないため、使いやすい制汗剤です。
パースピレックスの副作用
パースピレックスには若干の刺激があります。しかし、他社の同タイプの薬剤より刺激が少なく、効果の持続時間が長いため、医薬品では人気が高い制汗剤です。
ハルシオン(トリアゾラム):超短時間型睡眠導入剤
服用方法・注意事項
不眠症の方は、1回0.25mgを就寝前に服用して下さい。重度の不眠症の場合には0.5mgを服用することができます。しかし高齢者には1回0.125mg~0.25mgまでです。アルコールと併用すると副作用が強まる恐れがあります。また、カフェインが薬の効果を弱める可能性があります。
持病やアレルギーのある方、妊娠中の方は医師に伝えて下さい。また急性の閉塞隅角緑内障を起こしている方や、重症筋無気力のある人は使用できません。
副作用
- 睡眠薬の中では超短時間型で、寝つきの悪い時や一時的な不眠に適します。正しく服用する限り、重度の副作用はありません。
- 眠気や頭痛、頭が重く感じる
- ふらつきやめまい感、倦怠感、脱力感
- 口が渇く
禁忌
アゾール系抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)やフルコナゾール(ジフルカン)、ミコナゾール(フロリードゲル)、ボリコナゾール(ブイフェンド)、肝炎治療薬のテラプレビル(テラビック)、また一部の抗エイズウイルス薬
ファモチジン(消化性潰瘍治療薬)
先発薬ガスターは国内で知名度が高く、抗ヒスタミン薬を開発している途中で偶然見つかった薬です。効果は非常に高く、アメリカにおける潰瘍手術は従来の5分の1に減少したほどといわれています。
国内では2002年以降、国内後発医薬品「ファモチジン」が流通しており広く使われるようになりました。
ファモチジンは消化器官の潰瘍治療や胃痛・胸やけ・もたれ・むかつきなどを抑える薬です。
年齢や症状により適宜増減はありますが、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の場合は1回1錠を1日2回、もしくは1回2錠を1日1回服用します。
急性胃炎の場合は1回1錠を1日1回服用します。
頻度は少ないですが、副作用として低血圧、下痢、めまい、頭痛、発赤などがみられる場合があります。
また、腎機能障害、肝機能障害、薬物過敏症、高齢者、心疾患のある方は注意が必要なため医師にご相談ください。
ロキソニン (ロキソプロフェンナトリウム 抗炎症・消炎・鎮痛剤)
ロキソニンは、消炎鎮痛剤で発熱や、頭痛や筋肉の疼痛に効果があります。非ステロイド性抗炎症薬に分類され、体内の「痛み、炎症、発熱」などを引き起こすプロスタグランジンの産生を抑制することで、炎症に伴う腫れや痛みをやわらげ、解熱効果のある薬剤です。TVのCMやOTC医薬品とした一般の薬局でも販売されているため、ご存じの方も多いでしょう。
ED治療薬の副作用として、頭痛を感じる場合、多くの頭痛は自然消失しますが、気になる場合は、ロキソニンを1錠服用することによって緩和することができます。
消炎・鎮痛の場合は1回1錠を1日3回、解熱・鎮痛の場合は原則1回1錠を1日2回まで、最大1日3錠まで服用します。食後に服用してください。