AGA薬とは
2020.11.20
今回はAGAの治療薬についてお話します。
AGAとは
AGAはAndrogenetic Alopeciaの略称で、男性ホルモンのテストステロンが髪の還元酵素である 5αリダクターゼと結合し、ジヒドロテストステロン(DHT)が生まれ、これが髪の発毛サイクルを乱していきます。サイクルが乱れると髪が育ちきる前に抜けてしまい薄毛になっていきます。これがAGAですが全国で1260万人いると言われています。20歳~69歳の成人男性が約4200万人で約3人に1人の方が「AGA」と言われています。
AGAの治療法
AGAの治療法としてはAGA治療薬の使用し、改善を図ります。ヘアサイクルを整えて毛が抜けるのを防ぐお薬や血流を良くし発毛を促進させるお薬があります。また髪の栄養分である亜鉛などのサプリメントなども同時に摂取することで効果が期待されます。
AGA治療薬とは
AGA治療薬には髪のヘアサイクルを整えるもの、血行を良くし発毛を促すものがあります。
・ミノキシジル
血行を良くし発毛を促す薬です。毛の元になる細胞に対して刺激を与え、毛髪の成長を促していると考えられています。タブレットとローションがあります。
・デュタステリド(ザガーロ)
男性ホルモンのDHTを抑制するお薬です。日本では前立腺治療薬の「アボルブ」としても知られています。ヘアサイクルを適切なサイクルへ整えてくれます。
・フィナステリド(プロペシア)
デュタステリドと同様に男性ホルモンのDHTを抑制するお薬です。こちらもデュタステリド同様にヘアサイクルを整えてくれます。
AGA治療薬の使い分け
フィナステリドとデュタステリドは作用機序が似通っており、基本的にどちらかの使用になります。ミノキシジルは「頭頂部」、フィナステリド・デュタステリドは「生え際」に影響しやすいものです。フィナステリド・デュタステリドでAGAの原因であるDHTを抑制し、ヘアサイクルと整え産毛を生やし、ミノキシジルで血流を良くし、毛乳頭を活性化させ髪の毛を育てます。どのAGA専門クリニックでもフィナステリド・フィナステリドとミノキシジルの併用は推奨されています。こちらは当院でも推奨となります。またサプリメントの「亜鉛」は精子生成に必要な栄養素として知られていますが、髪の毛の生成にも必要な栄養素ですのでAGA治療薬と同時に摂取するとより効果が期待できます。