祇園をどり

2018.10.27

冬の気配が大分近づいてきた中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。この時期は手洗いとうがいをしっかりして、体調管理には気を付けましょう。

さて、今回ご紹介するのは11月1日から10日まで開催される「祇園をどり」です。
祇園をどりは京都の五花街である上七軒・祇園甲部・先斗町・宮川町のひとつ祇園東(祇園東歌舞会)の祇園会館で行れています。

歴史は古く1952年に初公演が行われ、現在まで引き継がれる京都の秋の風物詩です。元は「祇園乙部」から「祇園東新地(今の祇園東)」に名称を変更した際に、芸舞妓が上演をしたのが起源と言われています。そしてそれ以降、祇園をどりは毎年11月に行われるようになりました。

祇園東は江戸初期に八坂神社の門前で営業された水茶屋が始まりとされています。後に行政からも花街として公認されることになり、その際に団子をモチーフにした紋章が作られたそうです。この紋章は 現在も祇園甲部と祇園東の紋章として使われています。江戸の末期には文人や政治家等に愛され大いに繁栄し、芸妓・舞妓等合わせて1000人以上、お茶屋は500軒もあったそうです。

皆様は舞妓と聞くと、どのようなイメージがわくでしょうか。舞妓は、今からおよそ300年前の江戸時代に、京都の八坂神社がある東山周辺の、神社仏閣へ参詣する人・街道を旅する人にお茶をふるまった水茶屋の茶立女(ちゃたておんな)にルーツがあるとされています。

 

 

水茶屋も初めはお茶や団子を提供していたものが、やがて酒や料理が加わっていきその店で働く彼女達が、歌舞伎芝居を真似て三味線や舞踊を披露するようになったそうです。

現在も京都の祇園を中心とした花街で厳しいしきたりの下で活躍されています。京都市内で普通に見かける舞妓は、観光客の扮した変身舞妓が多いです。
本職の舞妓が日中、花街や花街以外を出歩くことは大変珍しく、京都に住んでいても本物の舞妓を見かけることはほとんどありません。

舞妓が伝統の名にふさわしい高度で、磨き抜かれた伎芸を披露するのが「祇園をどり」です。

ご都合が合う方は、是非お席を確保されて見に行かれてはいかがでしょうか。

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