鴨川納涼床
2018.09.23
鴨川納涼床は9/30まで
9月もあと少しとなりました。まだ、気温が安定せず寒暖の差があり体調を崩しやすいので注意が必要です。
さて、今回ご紹介するのは鴨川納涼床です。京都の風物詩ともいわれる鴨川納涼床は5月1日~9月30日まで開催されています。昼床は5月と9月のみで開催期間の期限も残すことあと少しですので、京都に来た方はぜひご利用ください。
鴨川納涼床の歴史
江戸時代
鴨川納涼床の歴史は古く、江戸時代に遡ります。豊臣秀吉による三条橋と五条橋の架け替えにより、鴨川の河原は見世物や物売りで賑わいました。そして富裕な商人が見物席や茶店を作ったことが、納涼床の始まりと言われています。江戸時代中期には石垣や堤が整備され歓楽街として大変賑わい、約400軒の茶屋があったと言われ「河原の涼み」と呼ばれていました。
明治・大正
明治・大正時代は7月8月に納涼床を出すことが定着され、両岸に床を出すことが一般化していました。そして、明治27年の鴨川運河開削や大正4年の京阪電車鴨東線の延伸などにより左岸(東側)の床は姿を消しました。
昭和・平成
昭和4年に半永久的な床は禁止され、昭和9年の室戸台風や翌年の集中豪雨により納涼床は壊滅的な被害を受け、第二次世界大戦において完全に納涼床は消えました。戦後の昭和27年に「納涼床許可基準」が策定されたことで納涼床が復活し現在に至っています。
納涼床のエリア
上木屋町エリア
北は二条通りから三条通の間の上木屋町エリアです。少し閑静な雰囲気の納涼床が多いのが特徴です。スターバックスコーヒー京都三条大橋店は地元の人、観光客に大変人気店となっています。京都のカフェで川床はここだけとなっています。
先斗町エリア
先斗町(ぽんとちょう)エリアは先斗町歌舞練場があることで有名で、京料理をはじめ和食・洋食・中華・フランス料理・居酒屋・Barなどの様々な店舗が楽しめるエリアとなっています。石畳の狭い通りの京都の雰囲気を楽しめるエリアとなっています。
西石垣エリア
西石垣エリアは少し狭いエリアとなっています。北は四条大橋から南の団栗橋(どんぐりばし)となっています。このエリアで有名なのが北京料理の東華菜館です。ウィリアム・メレル・ヴォーリズという建築家が設計したスパニッシュ・バロックの洋館で、レトロな個室・宴会場などで人気も高く京都で有名な北京料理屋さんとなっています。
下木屋町エリア
下木屋町エリアは団栗橋から南の五条大橋までのエリアとなっており、閑静なエリアとなっています。このエリアではTHE京都を味わえるお店が多く並んでいます。京料理のお店や料亭が多いエリアで、おすすめは本家たん熊 本店と水炊きの鳥初鴨川です。たん熊さんは鯉・すっぽん・鮎料理が有名です。滋養強壮に良いとされるすっぽんや鯉料理を堪能してください。水炊きの鳥初は京都独特の乳白色の鶏ガラのスープが絶品です。素材の味と鳥初さん自家製のポン酢をお楽しみください。
今回、ご紹介いたしました納涼床は9月30日までとなっています。気温も最適なのでぜひ京都に来た際は納涼床をご利用ください。