加賀友禅の歴史

2021.03.17

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今回は石川県の代表的な伝統、加賀友禅についてお話をしてみたいと思います。

加賀友禅は「友禅」という着物の染色技法のうちの一つになります。まずは、「友禅」についてみてみましょう。
友禅という名称、実は江戸時代の京の人気扇絵師「宮崎友禅」の名前からとられています。友禅の扇絵は人気が高く、その画風をまねた文様を小袖と言う着物に応用して染色したことが始まりと言われています。その後、隣り合った文様同士が滲まないように輪郭に糊を置くなど工夫した技法が生まれ、その技法を「友禅染」と呼ぶようになりました。

加賀友禅の始まりはもともと梅の枝や樹皮を煮出して染めた「梅染」という技法になります。その後、文様や色絵などが付いた技法などが発達していきます。江戸時代中期になると京都で人気のあった扇絵師「宮崎友禅」が晩年、金沢の御用紺屋(染物屋)棟取の太郎田屋に身を寄せ、加賀御国染に大胆な意匠を持ち込んだ模様染めを次々と創案し、それらの作品が現在まで続く「加賀友禅」の始まりになります。

加賀友禅は加賀五彩(藍、臙脂、草、黄土、古代紫)と呼ばれる艶麗な色彩で知られ、図案調の京友禅に対して草、花、鳥等の絵画調の物が多く、外を濃く中心を淡く染める「外ぼかし」や「虫喰い」等の技法も使われています。

加賀友禅は着付け体験や型染体験ができるところもありますので、ご興味がありましたら体験してみてはいかがでしょうか。
お近くまでお越しの際は、金沢ユニットクリニックへ是非お立ち寄りください。

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