金箔といえば金沢

2021.03.06

金沢ユニットクリニックのHPをご覧いただきありがとうございます。
今回は金沢の金箔について、書いてみようと思います。
皆さん、金箔の生産地の約99%が実は金沢という事をご存知でしょうか?
「金箔と言えば金沢」の理由を探ってみたいと思います。

金箔は古くは東大寺の大仏殿などで使われていたと言われていますが、金沢で金箔製造がいつ頃始まったのかは定かにはなっていません。記録として残っている物ですと文禄2年(1593年)に加賀藩祖である前田利家が、豊臣秀吉の朝鮮の役の陣中より、領地の加賀や能登へ金箔・銀箔の製造を命じる書というものがあります。

豊臣秀吉の時代では権力の象徴として広く使われた金箔ですが、一転徳川家康の時代となると幕府が独占し勝手に作ることを禁止されてしまいます。当時の加賀藩は何と細工所にて密かに作り続けており、最終的には公式に金箔づくりの許可まで得られるまでになります。その後幕府が倒れ、その統制が崩れると金沢の金箔産業は一気に栄えていきました。

また、歴史的な理由以外にも金箔が栄えた理由として、金箔造りに適した温度と湿度、金沢の高湿な気候が挙げられます。
日本海に面しており、地理や海流の影響で雨が非常に多く、湿度が非常に高いことが、静電気が起こりやすい乾燥を避ける金箔製造には適していました。

調べてみると複数の条件がうまくかみ合って「金箔と言えば金沢」となったのですね。
この記事で少しは金沢に興味をお持ちいただけたでしょうか?

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