縁起菓子文化発祥の地

2021.03.10

金沢ユニットクリニックのHPをご覧いただきありがとうございます。金沢では他の都道府県に比べて、数多くの縁起菓子があります。今回はその中でも特に有名な縁起菓子をご紹介します。

金花糖

お祭りなどでは欠かせない金花糖。煮溶かした砂糖を型に流し込み、冷やして固め、食紅で彩色した砂糖菓子です。金花糖の歴史は古く日本では江戸時代に南蛮菓子の一つである有平糖を模して作られたものとされています。これは当時、砂糖が大変貴重品であったためだと考えられており、江戸幕府や主君への献上品の一つであったと言われています。
明治時代には庶民へも広まり、結婚式の引き出物や節句祝いなどに用いられるようになりました。また、昭和期には駄菓子として親しまれ馴染み深いものとなります。
金沢にあります老舗和菓子店「森八」では、金花糖の木型を数百種類保存さているそうです。中には最大で長さ50センチメートル、重さ2.4キログラムのものを作れる木型があるらしいです。

氷室饅頭

毎年7月1日の初夏に食べられるこし餡の入った丸型の酒饅頭。皮の色は白、赤(桃色)、緑の三色があります。夏の風物詩といえる氷室饅頭の歴史は古く、江戸時代に加賀藩前田家は、7月1日(旧暦6月1日)を徳川幕府に氷室の氷を献上する日と決められていたそうです。その際に江戸まで無事に氷が届くようにと、一緒に供えられたことが始まりとなります。そこから大切なものの無事を祈り無病息災を祈って麦まんじゅうを食べる習慣として広がりました。

改めて縁起菓子の歴史を見ると感慨深いものがありますね。季節を楽しむ為にも、老舗で味わってみるのはいかがでしょうか。

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