コラムCOLUMN

男性型脱毛症(AGA)とは

2024.12.28

AGAという言葉はCMなどで耳にする機会が多くあると思いますが、正確には「Androgenetic Alopecia」の略で、薄毛の症状の一つである「男性型脱毛症」のことを言います。AGAは全国に1260万人いるとされ、20~69歳の男性人口の3分の1の方が該当すると言われています。

AGAは、ヘアサイクルの周期が短くなってしまうことが原因です。通常ヘアサイクルの周期は、毛髪の成長期(2~6年)・退行期(2週間)・休止期(3~4ヶ月)に分かれ、抜けては生えてを繰り返しますが、AGAになると成長期(2~6年)の期間が数ヶ月~1年と短くなり、髪の毛が成長する前に抜けてしまうことで、まだ十分に成長していない短く細い髪の毛が多くなる状態になり、頭髪が薄く見えてしまうなどの症状が現れます。

AGA治療は、治療費が気になるところです。インターネット上でもAGAチェックや、セルフチェックなど手軽に症状を調べることができますが、中には間違った記述もある為、医師にご相談下さい。

AGAの原因

AGAの原因で最も一般的なものとして、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)というものがあり、ヘアサイクルの周期を短くしてしまう原因物質と考えられています。
では、このDHTとは一体何でしょう?
体には、男性ホルモンの一種である「テストステロン」というものがあり、これがDHTの元となります。テストステロンは、筋肉や骨格の形成や維持・血液を作る働きや精力の強化・やる気の向上・闘争本能の増加など肉体的・精神的な男性らしさを形成する大切なものです。この男性ホルモンのテストステロンと5aリダクターゼという還元酵素が結びつきDHTが生成され、毛根にある男性ホルモンレセプターと結合することでヘアサイクルが乱れ、薄毛に繋がります。
では、何故このようなホルモンが存在するんでしょうか?
理由は胎児の頃にまで遡ります。DHTは胎児の頃に男性器を育成する役割を持つホルモンで、DHTが少ないと男性器がうまく発達、成長できません。胎児の頃にはとても重要な役割をもつ男性ホルモンですが、出生後は髪の毛の成長にとっては好ましくない存在です。また、DHTは薄毛の原因だけではなく、体毛の増加・精力の減退・前立腺肥大症にもつながります。

AGA治療

AGAには大きく二つの種類があり、髪全体に薄毛の傾向が現れる症状のものと、前頭部~頭頂部にかけて薄毛の傾向が現れる症状が見られます。AGA治療には様々な方法がありますが、主にはプロペシア、ザガーロという薬剤を服用する治療が効果的と言われています。

・プロペシア(フィナステリド)

DHTの働きを抑制するのがプロペシアです。成分名は「フィナステリド」で、アメリカのメルク・アンド・カンパニーという製薬会社が開発した薬剤です。本来は前立腺肥大の治療薬として開発したものですが、服用するとAGA抑制効果があることが分かり、AGA治療薬「プロペシア」として発売されました。フィナステリドは、II型リダクターゼを抑制する効果があります。主な副作用として、勃起障害、性欲減退、肝機能障害などが挙げられます。

・ザガーロ、アボルブ(デュタステリド)

2015年に承認されたAGA治療薬です。成分名は「デュタステリド」で、フィナステリドと同様に前立腺肥大の治療薬として開発されました。フィナステリドとの違いは、フィナステリドはII型リダクターゼを抑制する働きを持っていることに対して、デュタステリドはI型リダクターゼ、II型リダクターゼの両方を抑制する働きを持っています。つまり、デュタステリドの方がフィナステリドよりAGAに対して強い現状維持効果を持っています。副作用はフィナステリドと同様に、勃起障害、性欲減退、肝機能障害などが挙げられます。

・ミノキシジル

頭皮に滞っていた血流を良くして、毛根部にある毛乳頭細胞を刺激することで発毛を促進します。国内製品では「リアップx5プラス」、海外では「ロゲイン」にミノキシジルが配合されています。

フィナステリド、デュタステリドでDHTを抑制し毛髪を現状維持し、ヘアサイクルを平常に戻しながら、ミノキシジルの併用で血流を良くし、発毛を促すという方法がより好ましいAGA治療です。AGA治療にとってヘアサイクルを正常に戻すこと、血流の改善が重要です。

AGA治療には、患者様によって初期脱毛が起きることがあります。気になると思いますが、太い健康な髪の毛が生えてくる前段階ですので、抜け毛が発生するからといって服用を止めてしまわないようにお願いします。薄毛でない方でも1日100本ほど抜けますが、快方に向かい効果が出ている証です。続けて服用するようにお願いします。

また、ミノキシジルはフィナステリドやデュタステリドとの併用が可能ですので、ミノキシジルとフィナステリド、又は、ミノキシジルとデュタステリドの組み合わせで行うのが最も効果的です。

AGA治療はギガクリニックへ相談

AGAで悩む方はたくさんいらっしゃると思います。ネット通販(個人輸入代行)サイトから購入する薬に偽造品(偽物)が混入しており、問題になっています。製薬会社の調査結果では約60%の薬が偽物だったそうです。見た目が全く同じ偽造品もありますので注意が必要です。薬が効かなかっただけではなく、健康被害のおそれもあります。インターネットサイトでの口コミや感想なども多く存在します。体験談や使用期間中の状態をブログにした記事など一般の方の感想をうのみにせず、医師と相談して薬剤を服用されることをお勧め致します。お悩みの方は、是非ギガクリニックへご相談下さい。

ギガクリニック各院のご紹介

札幌院
クリニック紹介
アクセス
仙台院
クリニック紹介
アクセス
新宿南口院
クリニック紹介
アクセス
池袋院
クリニック紹介
アクセス
上野院
クリニック紹介
アクセス
新橋院
クリニック紹介
アクセス
東京院
クリニック紹介
アクセス
横浜院
クリニック紹介
アクセス
大宮院
クリニック紹介
アクセス
名古屋院
クリニック紹介
アクセス
栄院
クリニック紹介
アクセス
UN金沢院
クリニック紹介
アクセス
梅田院
クリニック紹介
アクセス
なんば院
クリニック紹介
アクセス
天王寺院
クリニック紹介
アクセス
京都院
クリニック紹介
アクセス
岡山院
クリニック紹介
アクセス
広島院
クリニック紹介
アクセス
博多院
クリニック紹介
アクセス

記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任