心因性EDとは
2024.12.28
ED(勃起不全)の原因として最も多いのが心因性EDです。 精神的な要因が原因で起こる勃起障害のことを指します。実際に性機能に異常があるわけではなく主に心理的な要素が関与しています。心因性EDは「現実心因」と「深層心因」の2つに分けられます。より多いのが「現実心因性ED」です。
現実心因性ED(心因性ED)
心理的な要因の中でも、主に「現実的な要素」によって引き起こされる勃起障害を指します。これは、特定の外部環境や現実の状況が直接的に心理的ストレスや不安を生み出し、EDを引き起こすタイプの心因性EDです。
現実心因性EDを引き起こす原因は主に以下の5つです。
- 日常生活でのストレス
◦ 仕事のプレッシャーや長時間労働。
◦ 経済的な問題や家族のトラブル。 - パートナーとの関係性
◦ セックスに対する期待やプレッシャー。
◦ パートナーとの不和や信頼関係の欠如。
◦ 性的満足度に対する不一致。 - 性的な経験不足や失敗
◦ 初めての性行為での緊張や過去の失敗体験。
◦ 自分の性的パフォーマンスへの不安。 - 現実的な障害
◦ 性行為を妨げる具体的な状況(例えばプライバシーの不足やタイミングが合わない)。
◦ 外的な要因で気が散る環境(例えば、騒音や不安定な状況)。 - 健康に関する不安
◦ 自分の体調や老化への心配。
◦ 性感染症への恐怖や健康状態の不安。
10代後半や20代の方は性行為の経験が浅く緊張からEDになったりします。また30〜40歳代では仕事のストレスや子作り、子育てなどのストレスでEDになったりします。パートナーの女性に対するストレスによるものです。子作りの時だけ緊張やストレスからEDになったり、またパートナーに暴力を振るわれたり、言葉の暴力、例えば性行為中に「役立たず」とか「使えない」などと言われてしまい、ストレスを受けEDが悪化したりします。また夫婦関係がうまくいっていない、仕事が忙しく疲れているなどでEDになります。性行為と関係なく日常生活のストレスも影響します。若い世代に多い現実心因性EDですがそれ以外の世代でもやはりストレスを抱えていると起こりえます。
また有名な「彼女だけED」や「妻だけED」も心因性EDとして知られています。ただこういった場合は、ED治療薬の服用やカウンセリングで改善されることが多いです。
深層心因性ED(心因性ED)
「深層心因」は簡単に言うとトラウマです。今現在の日常生活に特にストレスはないものの、体験やトラウマなど過去に原因となった出来事があり、大半は無意識であったり、深層心理に原因があるため本人には見当がつかず、原因の解明に時間がかかり、治療が難しくなります。検査したがどこにも異常がない、ED治療薬を服用しても効果がない、今現在ストレスを感じていない方は考慮する必要があります。自身は感じていないが深層心理ではホモ・セクシュアルであるためEDになってしまっている可能性もあります。
心療内科や精神科の医師の診察やカウンセリング、必要に応じては薬物治療が必要になるかもしれません。
精神疾患によるED (心因性ED)
また近年、精神疾患による心因性のEDも増えております。うつ病患者の増加によるものですが、うつ病、躁病、統合失調症、不安神経症、気分障害、アルコール依存といった方々です。これらは「現実心因性ED」に分類されます。これらの方の多くは中枢系の薬剤を服用されていることが多く「薬剤性ED」を鑑別する必要があります。内服薬が変更されてEDになった、悪化した場合等は薬剤性EDを疑い、主治医に相談しましょう。薬の変更でEDが改善する可能性があります。また治療中でなくてもうつ病の症状の一つとしてEDが見られている場合も考えられます。精神疾患によるEDの方もカウンセリングやED治療薬が効果を発揮します。
心因性EDの治療
心因性EDの方にはED治療薬が有効な場合が多くみられます。
ストレス、精神疾患などでのEDの方はED治療薬を服用することで安心感、自信が得られ不安やストレス、トラウマが軽減されEDの軽減につなげることができます。若い方を中心に性行為の経験が少ない方や過去の性交の失敗によるEDの方が、ED治療薬を使い性行為の経験を積んでいくとそれが自信となりED治療薬が不要になることが多々あります。
またED治療薬本来の作用である血管拡張作用により勃起を強くしますので薬剤の効果で心因性EDの多くの場合で効果発現の期待がもてます。
失敗も成功の基と思いパートナーと多くの経験をすることが大事です。理解のあるパートナーでしたら相談し協力し合うといいでしょう。EDも改善していきますし、二人の関係も深まっていくと思います。
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記事監修
総院長菅原 俊勝
- 2004年(平成16年)
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 2014年(平成16年)
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 2021年(令和3年)
- 医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
- 2021年(令和3年)
- 大宮院管理医師、総院長就任