コラムCOLUMN

遅漏とは

2024.12.28

こんにちは。ある日、患者様からこんなお話をして頂きました。「射精するまでにかなり時間がかかってしまうんです……」と。早漏は、早漏治療薬プリリジー(ダポキセチン)を服用することなどで改善が出来ます。
では「遅漏は改善できるの?」というところをお話します。

遅漏/膣内射精障害

遅漏とは、性行為等の射精にとても時間がかかることや、射精そのものができない状態のことです。
膣内射精障害とは、自慰行為では射精できても膣内で射精できない、もしくは非常に射精が遅い状態のことです。早漏のように、『どの程度の時間がかかると遅漏』という定義はありません。しかし、女性の理想的な挿入平均時間は約10分と言われていますので、それを大きく超えてしまったり、本人やパートナーが射精の遅さにストレスを感じていれば遅漏と考えられます。

遅漏の原因とその対策

【誤った方法での自慰行為】

誤った方法での自慰行為とは、腟内とは異なる過度な刺激を与える方法のことです。それに慣れたとき、性行為の際、膣内の刺激で射精できなくなります。下記のような方法を用いての自慰行為はしないように注意しましょう。

・脚を伸ばしたり、脚に力を入れたりして射精している。(脚ピン)

・ペニスを強く握ってこすっている、早く動かしすぎている。(強グリップ)

・手を使わないで床に擦り付けるなどをしている。(床オナ)

また、これから自慰行為を行うに際して、以下のような事柄を心がけていくと良いでしょう。

●優しく握る

●ゆっくり動かす

●脚の力を抜く

●皮は剥いて行う

●膣とはかけ離れた刺激をしない

もともと「勃起障害(ED)」があると挿入中に萎えてしまうため、射精するための十分な挿入時間が得られていない可能性があります。この場合、まずはEDを治療することが先決です。EDが改善されると挿入時間が伸び、それによって膣内射精障害が改善する場合があります。EDは生活習慣の見直しで改善する場合もありますが、早急に改善したい場合は「ED治療薬」の服用がオススメです。疾患や服用しているお薬などでED治療薬が服用できない場合もありますので、必ず専門の医療機関を受診し、そこで処方を受けるようにしましょう。

ストレスやプレッシャーなど精神面への負荷

精神的な負荷も、遅漏の原因です。正常な勃起や射精には、男性の神経活動と密接に関わりがあり、射精は交感神経の活動(緊張状態)が、勃起には副交感神経の活動(リラックス)が必要だと言われています。普段と場所が違う、過去に嫌な思いをしているなど、性行為に緊張していたり不安があったりするとうまく射精ができません。また、妊活へのプレッシャーなど、うまくやらないといけないと思うほど緊張してしまい、勃起すらしなくなる恐れもあるでしょう。仕事やプライベートなど日常生活のストレスも影響を及ぼします。

・カウンセリングを受ける

遅漏の原因が精神的なものの場合、カウンセリングが有効です。カウンセリングでは、性行為に対してのトラウマやストレスを医師に聞いてもらい、改善策を提示してもらいます。他人に性生活について話すことは不安に感じるかも知れませんが、第三者に打ち明けることでストレスが軽減することもあります。医療機関であれば口外されることはなく、対応方法を提案してくれますので、緊張せずに相談してみて下さい。また、不妊治療としてカウンセリングを受ける場合は、男性だけではなく女性もカウンセリングを受けることで、改善しやすくなるでしょう。

・パートナーと理解を深める

パートナーにも自身が遅漏である事を伝え、お互いの理解を深めましょう。もしパートナーが「膣内射精できることはそれほど重要だと思わない」「射精前にセックスが終わっても十分満足できている」など、早く射精することをそれほど重要だと考えていない場合は、そのことを男性に伝えてあげることでプレッシャーが減って効果的かもしれません。

アルコールの過剰摂取

性行為の前にお酒(アルコール)を飲むという方はとても多いのではないでしょうか。しかし、過度なアルコールを摂取すると、脳や皮膚感覚などの機能を低下させる為、遅漏を引き起こしやすくなります。刺激に鈍感になり、思うように性行為の快感が得られず、遅漏になるのです。適量であれば性欲が増したり、勃起を促したりしますが、過剰摂取は性行為の妨げになってしまうため注意が必要です。

・アルコールの飲み方を見直す

アルコールを控えることは膣内射精障害の改善に効果的です。

アルコールが原因で起こる遅漏には、禁酒が一番効果的ですが、アルコールを完全に絶つのは難しいと思います。そこで、下記の栄養素を積極的に摂ることでアルコールの分解を早め、飲みすぎによる弊害を緩和することができます。参考にしてみて下さい。しかし、分解にも限界がありますので、アルコールはほどほどにしましょう。

●ビタミンB1:豚肉、うなぎ

●ビタミンB2:牛レバー、カマンベールチーズ、さば

●ビタミンB6:鳥のささみ、牛肉、さば、まぐろ、にんにく

●ビタミンB12:牛レバー、しじみ、赤貝、イカの塩辛

●ビタミンC:レモン、ベーコン、明太子

●亜鉛:牡蠣、牛肉

●オルニチン:しじみ、えのき

●タウリン:たこ、いか、牡蠣、さざえ

「自分は大丈夫」と思わず、少しでも気になることがありましたらギガクリニックへご相談下さい。お話してみて初めて自分も早漏・遅漏だったと気付くことも珍しくありません。また、早漏・遅漏の傾向が早い段階で確認できれば、早期で対策も可能です。パートナーとの理解を深め、よりよい性生活を送りましょう。

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記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任