ED治療で薬以外の選択肢 原因別の改善方法を徹底解説
医療機関でのED治療の場合、薬による治療がほとんどですが、薬以外の治療法が存在しないわけではありません。
EDの原因は多岐にわたり、身体的、心理的な要因の他、生活習慣の悪化により生じる場合もあります。生活習慣の見直しや心理的な改善、さらには医療機器の使用まで、原因に応じた多様なアプローチをすることが改善が必要です。この記事では薬を使う以外の改善方法を詳しく解説し、より健康的な生活をサポートする選択肢を紹介していきます。
※薬による治療以外のED治療法に関しては、2025年12月現在、当院では行っておりません。

💡この記事でわかること
| ✓ ED治療薬以外の治療方法 ✓ ED治療薬以外の治療リスク ✓ ED治療薬の効き目が弱いケースや効きにくくなる状態 ✓ 日常生活でできるED改善のセルフケア |
医療機関で受けられる薬以外のED治療法
薬による治療が一般的なED治療ですが、医療機関によっては薬に頼らないED治療法も提供されています。血流そのものを改善する方法や、筋肉・神経機能を整える治療、最新の医療機器を用いた治療まで多様な治療法があります。これらは薬が体に合わない方や、持続性あるいは即効性を求める方への選択肢となっています。
衝撃波を用いて血管の再生を促す治療(LI-ESWT)
近年、薬に頼らない新たな治療として注目されているのが低出力衝撃波治療(LI-ESWT) です。まず大きな特徴として挙げられるのが、血管そのものの再生や修復を促す可能性がある点です。弱い衝撃波を陰茎に照射することで、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の放出を促し、血管の内側を覆う細胞(血管内皮)の修復、新たな血管の形成につなげるという狙いです。
これにより勃起に不可欠な血流改善や神経の変性に期待ができ、根本的な改善を目指す治療として位置づけられています。血管の再生までの時間が必要になるため効果がゆっくりと現れる傾向があり、具体的には数週間から数ヶ月をかけて徐々に改善が期待されるタイプの治療です。痛みや副作用は少ないといわれていますが、効果には個人差があることと継続的な通院で繰り返しの治療が必要になる方法です。またこの治療は万能ではなく、すべてのEDに効果があるわけではないという特徴もあります。血流障害が原因のEDでは有効性が期待されますが、心理的な要因が中心の場合には効果が限定的となることがあります。
男性ホルモンを補充して勃起力を高める方法
男性ホルモン(テストステロン)の低下がEDの一因となる場合、ホルモンを補う治療が選択肢となります。この治療の特徴は、勃起に関わる身体機能そのものをサポートし、活力や性欲の低下にも働きかける点です。補充方法にはいくつかありますが、近年は毎日皮膚に塗布するタイプの塗り薬(テストステロン外用剤) が広く使われています。体内のテストステロン値を安定させやすく、生活に取り入れやすいのが特徴です。ホルモン不足が背景にあるEDの場合、こうした補充療法が勃起力改善に役立つ可能性があります。
即効性が期待できる陰茎海綿体への自己注射(ICI療法)
ED治療の中でも即効性が期待できる方法として知られているのが、陰茎海綿体へ薬剤を直接注入する自己注射療法です。この治療の大きな特徴は血管の拡張作用をダイレクトに陰茎へ届けることで、短時間で勃起を得られる点にあります。内服薬が効きにくい場合や、より確実な効果を必要とするケースで選ばれやすい治療法です。医師の指導のもとで行うため安全性にも配慮されており、適切に使用すれば高い効果が期待できる実践的な選択肢ですが、自己注射による心理的負担を大きく感じられる方も少なくないでしょう。
物理的に勃起状態を補助する器具の使用
ED治療の一つに、物理的に勃起状態を補助する器具の使用があります。この方法の特徴は、薬を使わず外的な力で勃起をサポートする点です。例えば、真空ポンプ(陰圧式補助具)やコックリング(陰茎リング・ペニスリング)などが代表的な器具で、これらは血流を促進または制限することで勃起を維持するのに役立ちます。
これらの器具は安全に使用できるよう設計されており、使用方法を守れば副作用のリスクも低く、安心して取り入れることができます。
重度のEDに対する最終手段となる外科手術
薬物治療や物理的な補助器具、さらには衝撃波治療など、さまざまな方法を試しても改善が見られない重度のEDに対して最終手段として選択されるのが外科手術です。この治療の大きな特徴は勃起機能を人工的に再建し、確実に勃起状態を得られるようにする点にあります。特に陰茎プロテーゼの埋め込み手術は安定した効果が期待でき、他の治療が無効だった患者にも適応される方法です。高度な専門性が必要な治療で心身ともに大きな負担を伴うため手軽に選択できる治療法とは言い難いでしょう。
心理的なストレスが原因の場合のカウンセリング治療
EDの原因には身体的な問題だけでなく心理的ストレスによる影響も大きな要因の一つです。仕事や家庭でのストレス、プレッシャー、過去のトラウマなどが心の状態に影響を与え、性機能にも悪影響を及ぼすことがあります。
詳しい治療内容については「心因性EDって何?原因と治療方法を徹底解説」もご確認ください。
ED治療で薬治療が多く用いられる理由
ED(勃起不全)の治療というと「病院で薬を処方してもらう」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。実際、医療機関でのED治療では薬が第一選択として広く使われています。では、なぜ薬が中心になるのでしょうか?そして薬以外の治療にはどんな選択肢があり、どんな注意点があるのでしょうか?安心して治療を選択いただけるようわかりやすくお伝えします。
ED治療が「薬治療」中心の理由
多くのED治療で薬治療が用いられる理由は3つあります。
- 効果と安全性が証明された治療法であること
ED治療薬は世界中で効果と安全性が確認されています。
多くの方に効くことが分かっており、
安心して始められる治療法であることが大きな理由のひとつです。
- 体への負担が少ない
薬を飲むだけで始められ、痛みや大きな準備はいりません。
「まずは薬から」というのは、患者さんの身体的・精神的な負担が小さいためです。
- 即効性があり、使いたい時に使える
薬を飲んでから30分〜1時間ほどで効果が出るため、生活に取り入れやすいのも大きな特徴です。
「必要な時だけ使える」という便利さがあります。
風邪の症状やインフルエンザウイルスの感染時など薬の服用による治療はED以外でも一般的に取り入れられる治療法です。こうした親しみのある治療法は心理的障壁も低く採用されやすいともいえるでしょう。
またいずれの治療法にもリスクや懸念点はつきものです。一部はコスト的な負担が高いものもあったり、ご自身にあった適切な治療法の見極めが難しいことも、薬治療が多く選ばれる理由のひとつかもしれません。
ED治療薬以外のED治療リスクや懸念
| 治療法 | 治療概要 | リスクや懸念事項 |
| 衝撃波治療 (LI-ESWT) | 弱い衝撃波を陰茎に照射することで根本的な血流改善を目指す |
|
| ホルモン補充療法 | 皮膚に塗布するタイプの塗り薬(テストステロン外用剤)の流布 |
|
| 陰茎海綿体への自己注射 (ICI療法) | 陰茎海綿体へ薬剤を直接注入する自己注射療法 |
|
| 補助する器具 | 物理的に勃起状態を補助する器具の使用 |
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| 外科手術 | 陰茎プロテーゼの埋め込み手術 |
|
| カウンセリング | 心理的ストレスを除去するための精神的アプローチ |
|
カウンセリングや治療薬以外の新しい治療法については臨床結果が十分にない点、外科的手術の場合はやり直しができない点は大きなリスクといえるでしょう。これらのことからもED治療は薬での治療が主流となっています。
サプリメントや漢方薬という選択
ED(勃起不全)の治療には薬物や手術、カウンセリングなどさまざまな方法がありますが、近年ではサプリメントや漢方薬を使った治療も注目されています。薬に頼らず自然療法や補助的な手段として利用する人が増えている中「サプリメントや漢方は本当に効果があるのか?」という疑問も多く寄せられます。
サプリメントによるED治療
まずサプリメントはあくまで栄養補助的な役割を果たすものであり、即効性が期待できるものではありません。また、サプリメントの効果には個人差があり、摂取しても効果を感じない場合もあります。安全性を確保するために信頼できる製品を選び、過剰摂取を避けることが重要です。特に他の薬と併用する場合は医師に相談することをお勧めします。サプリメントに含まれていることが多い成分は下記のようなものです。
L-アルギニン
アルギニンはアミノ酸の一種で血流を改善する効果があるとされています。体内で一酸化窒素(NO)に変換され、血管を拡張させる作用があり、勃起をサポートする可能性があります。多くのEDサプリメントに含まれています。
マカ
南米原産の植物で性欲や精力増加に良いとされ、EDの改善にも効果が期待されます。体力を高める作用もあり、勃起力に関連するホルモンの分泌を促進されます。
亜鉛
亜鉛は男性ホルモンであるテストステロンの分泌に関与し、男性の性機能をサポートします。亜鉛が不足すると性欲や勃起力が低下する可能性があるため、サプリメントで補うことでED改善が期待できます。
韓国人参(高麗人参)
高麗人参は血流改善や体力増強の効果があり、EDに有効とされることがあります。特に疲労回復やストレス軽減にも役立つため、精神的な要因でEDを引き起こしている場合に効果を示すことがあります。
漢方薬によるED治療
サプリメント以外に漢方薬もED治療に使われることがあります。漢方は体全体のバランスを整えることを重視しているため、体調不良や精神的ストレスが原因となるEDに対して有効な場合があります。代表的な漢方薬には以下のようなものがあります。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
体力を補い血流を改善する効果があるとされ、特に高齢者や虚弱体質の人に使用されることが多い漢方です。精力を高め勃起力をサポートする可能性があります。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
エネルギー不足や倦怠感を改善する漢方で、精神的な疲れや身体的な弱さが原因で、EDを引き起こしている場合に効果が期待されます。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血行促進やホルモンバランスを整える効果があり、特に女性に多く用いられますが、男性にも使われることがあります。ストレスや体調不良によるEDに効果を示すことがあります。
漢方薬は自然由来の成分であるため一般的に副作用は少ないとされていますが、体質や体調によっては合わないことがあります。特に長期間使用する場合は、医師に相談して適切な処方を受けることが大切です。漢方は即効性がないため、数ヶ月単位での継続的な服用が必要になることが多いです。
サプリメントや漢方薬はいずれも薬物治療やその他治療法とは異なり、即効性はありませんが、生活習慣の改善や補助的な役割として効果が期待できることがあります。特にEDが軽度または初期の段階である場合や、心理的要因が強い場合にはサプリメントや漢方が有効な選択肢となることもあります。もしサプリメントや漢方を試してみようと考えている場合は、まずは信頼できる製品を選び、効果が発現するまでしばらく続けることが重要です。EDが進行している場合や他の治療法を試した上で効果が見られない場合には、医師に相談して他の治療法を検討することをおすすめします。
まとめ
ED治療には様々な方法がありますが、その中で自分にあった治療方法を見つけることが大事です。ギガクリニックではEDに関する悩みをお持ちの方の相談を受け付けております。
現在全国で19院を展開しており、開院9年目で全院合わせて100万件以上、月間1万件以上の治療実績を誇ります。
EDは進行性の疾患です。少しでも気になる症状がある際はお気軽にご連絡ください。直接お越しになるのが難しいのであれば、オンラインでの診察も承っております。EDでお悩みの際は、是非ギガクリニックへご相談下さい。
薬以外のED治療についてよくある質問
薬を使わない治療にはどんな方法がありますか?
具体的には下記のような6つの治療法が挙げられます
- 低出力衝撃波治療:血管の再生を促し、自然な勃起力の改善を目指す
- 陰茎海綿体への自己注射:即効性があり、薬が効きにくい場合にも使用可能
- 物理的な補助器具:真空ポンプや陰茎リングなどで勃起を補助
- ホルモン補充療法:テストステロン補充による勃起力や性欲の改善
- 心理的カウンセリング:ストレスや不安による心理的EDへの対応
- 外科手術(陰茎プロテーゼ):重度EDの最終手段として勃起機能を回復
詳しくは上記の「医療機関で受けられる薬以外のED治療法」をご確認ください
薬以外の治療法の効果はどのくらい期待できますか?
治療効果は原因や個人差、それぞれの治療方法によって大きく異なります。血流障害が原因のEDでは衝撃波治療や器具使用が効果的で、心因性EDではカウンセリングが改善に繋がるケースが多くなります。自己注射やプロテーゼは即効性が高い治療といえるでしょう。
副作用やリスクはありますか?
薬を使わない治療でも、治療ごとにリスクがあります。詳しくは上記記事の「ED治療薬以外のED治療リスクや懸念」の表を確認してください。
どの治療を選べば良いですか?
EDの原因や体調、ライフスタイルによって最適な治療は異なります。まずは医師による原因の診断を受け、身体的・心理的な要因を総合的に考慮することが大切です。薬以外の選択肢も含めた治療プランを医師と相談しながら決めることが、改善への近道です。
サプリメントや漢方はEDに効果がありますか?
即効性を期待するものではありませんが、生活習慣の改善や補助的な役割として効果が期待できることがあります。特にEDが軽度または初期の段階である場合や、心理的要因が強い場合にはサプリメントや漢方が有効な選択肢となることもあります。
ED治療薬を使わない治療はどのような人に向いていますか?
まずは薬による治療が推奨されるため、薬治療をしても効果が実感できなかった方や、薬に対してアレルギーや副作用がある人はとくに向いているといえるでしょう。またED以外の疾患を抱えていて併用禁止薬となる場合にも他の治療法を検討する必要がでてくるでしょう。
ED治療薬と他の治療を併用することはできますか?
ED治療薬(バイアグラ、シアリス、レビトラなど)は勃起不全の改善に効果的な選択肢として広く利用されていますが、他の治療法と併用することでさらに効果を高めることができる場合があります。ですが併用に際しては医師の指導を受け、慎重に検討することが重要です。
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記事監修

総院長菅原 俊勝
- 2004年(平成16年)
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 2014年(平成16年)
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 2021年(令和3年)
- 医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
- 2021年(令和3年)
- 大宮院管理医師、総院長就任
