自力で即実践できる早漏改善対策!トレーニングやアプローチ方法10選
2025.11.05
男性が一人で悩むことの多い早漏。他人に知られることなく改善したいと思われる方はたくさんいらっしゃいます。そして、「早漏になったら…」と未来の心配をされている方も少なくありません。そんな早漏に関するお悩みをお持ちの男性に向けて、自力で即実践できる早漏改善を目的としたトレーニング方法をご紹介していきます。男性向けのお悩みを治療している専門医として薬物療法と併せて実施を推奨するトレーニング方法などです。ぜひ実践と継続をしてみてください。
💡この記事では下記の情報を得ることができます
| ✓ 専門医が推奨する早漏対策・改善に向けて自力でできるトレーニング方法 ✓ 専門医が推奨する早漏対策・改善に向けてパートナーとできるトレーニング方法 ✓ ご自身でのアプローチでは解決が難しい状況の理解 |
早漏の予防や改善に向けたアプローチ
早漏のお悩みを一人で抱え込み、諦めてしまってはいないでしょうか。一度早漏になったとしても、性生活をより豊かにし、自信を持って楽しむことは不可能なことではありません。
早漏とは、挿入前または挿入後平均1分以内に射精してしまう状態。性行為(セックス) において射精をコントロールできず、パートナーが満足する前に射精に至ってしまう状態を指します。原因は様々で、刺激に敏感な「過敏性」、精神的なストレスや不安による「心因性」、筋力低下や体調不良による「衰弱性」、その他「生物学的要因」や「行動学的要因」が挙げられます。それぞれの原因に併せた適切なアプローチや治療が必要という前提のもと、ここでは心理療法や行動療法に基づくいくつかのトレーニング方法やアプローチについて詳しく解説していきます。
・ケーゲル体操:骨盤底筋、PC筋トレーニング
・ストップ&スタート法:行動療法の一つで、性的興奮をコントロールする力を養う方法
・スクイーズ法:性器の一部を圧迫し、射精のコントロールする力を養う方法
・セマンズ法:パートナーによる介助を受けながら、射精までの感覚を把握・コントロールする力を養う方法
・環境と体位の工夫
・厚手のコンドームの活用
・深呼吸とメンタルコントロール
・マスターベーションの工夫
・トレーニングカップの活用
・食生活の改善
早漏の詳細な定義や原因、自力で実践する方法以外の治療法を知りたい方は「早漏とは?早漏の原因と対処法を男性のお悩み特化【ギガクリニック】専門医が解説」の記事もご確認ください。
ケーゲル体操による骨盤底筋・PC筋トレーニング
早漏改善のトレーニングとして、射精のコントロールに直接関わる筋肉「PC筋(恥骨尾骨筋)」を鍛える方法がケーゲル体操があります。これが一般に「ケーゲル体操」または「PC筋トレーニング」と呼ばれるものです。PC筋は、骨盤の底(骨盤底筋群)に位置し、肛門から陰茎の根本あたりにかけてハンモックのように内臓や機能(排尿・排便)を支えています。この筋肉は射精のタイミングをコントロールする上でも非常に重要な役割を担っています。しかし、PC筋は加齢や運動不足、長時間のデスクワークなどで衰えやすいインナーマッスルです。ここを意識的に鍛えることで、早漏改善はもちろん、尿トラブルの予防、姿勢の改善、そして性機能全体の「土台力」を底上げする効果が期待できます。
PC筋トレーニング(ケーゲル体操)の具体的な手順
PC筋は体の奥にあるため、まずは「場所」と「使う感覚」を掴むことがスタートです。
【PC筋の場所を確認】
最も簡単な確認方法は、排尿の途中で意識的に「尿を止める」動作をしてみることです。この時にキュッと力が入る筋肉がPC筋です。 (※あくまで場所の確認のためであり、排尿中にトレーニングを繰り返すのは推奨されません。)
【基本のトレーニング】
場所の感覚がわかったら、以下のサイクルで鍛えます。イスに座っていても、立っていても、寝ていても行えます。
- 姿勢を整える : まずはリラックスした状態で、PC筋に意識を集中します。
- PC筋を締める : 肛門や尿道をキュッと締める感覚で、PC筋だけを(お尻や太ももはリラックスさせたまま)引き上げます。
- 5秒キープ : 締めた状態を5秒間保持します。この時、呼吸は止めずに自然に続けてください。
- ゆっくり脱力(緩める) : 5秒かけてゆっくりと力を抜き、完全にリラックスさせます。
- サイクルを繰り返す : この「締める5秒 → 緩める5秒」を1セットとして、10回繰り返します。
- 1日に3セット実行する: この10回のセットを、1日に3セット程度行うことを目標にします。
慣れてきたら、締める時間を10秒に延ばしたり、回数を増やすなど、徐々に負荷を上げていきましょう。
PC筋トレーニングのメリットと注意点
【メリット】
- 場所を選ばずバレない : ジムの筋トレと違い、PC筋はインナーマッスルのため、通勤中の電車でも、デスクワーク中でも、誰にも気づかれずに鍛えられます。
- 男性機能の土台強化 : 早漏コントロールだけでなく、勃起力のサポート、尿トラブル(尿漏れ、尿のキレ)の予防・改善、姿勢の改善など、男性の健康を総合的に底上げします。
- コストがかからない : 道具も不要で、費用をかけずに始められます。
【注意点(デメリット)】
- 効果の実感に時間がかかる : 他の筋トレと同様、即効性はありません。数週間~数ヶ月単位での継続が必要です。
- 感覚を掴むのが難しい : 最初のうちは「どこの筋肉を使っているか」を意識するのが難しい場合があります。焦らず「尿を止める感覚」を頼りに続けましょう。
- やりすぎに注意 : 筋肉を痛める可能性があるため、無理な負荷をかけず、「締める」時間と同じくらい「緩める(リラックスする)」時間も大切にしてください。
PC筋トレーニングが向いているのは? 成功のポイント
このトレーニングは、特に以下のようなケースで効果を発揮しやすいと言われています。
- 加齢による衰えを感じる場合 : 年齢とともに射精の我慢がきかなくなってきた、尿のキレが悪くなった、と感じる方。PC筋は意識しないと確実に衰えていくため、加齢対策として非常に有効です。
- 心理的な不安やプレッシャーが強い場合(心因性早漏) : PC筋トレーニングによって射精や勃起を物理的にコントロールできる感覚が養われると、それが性行為に対する「自信」につながり、精神的なプレッシャーの軽減が期待できます。
- 性生活全体の満足度を高めたい方 : 早漏やEDの悩みは精神的なストレスになりがちです。トレーニングを通じて自信を取り戻すことは、性生活全体の満足度向上にも貢献します。
PC筋は、大胸筋や腹筋のように鏡には映りません。しかし、30代から50代、そしてそれ以上の年齢でも、鍛えれば確実に応えてくれる筋肉です。大切なのは継続です。朝歯磨きをしている最中、通勤時やデスクワークの日常生活で、入浴や就寝前の時間など「スキマ時間」に組み込んで、コツコツと続けることが成功の鍵です。
ストップ&スタート法 自慰行為や性行為の最中に試してみよう!
ストップ&スタート法は、早漏を改善するための代表的な行動療法の一つで、性的興奮をご自身でコントロールする感覚を養う練習方法です。名前の通り、自慰や性行為中に射精の感覚(射精感)が近づいてきたら、いったん刺激を「ストップ」し、興奮が落ち着いたら再び「スタート(再開)」することを繰り返すトレーニング方法で、お一人でも実践できる点が大きな特徴です。
ストップ&スタート法の具体的な手順
この方法は、「刺激・中断・再開」というサイクルを繰り返し、射精のタイミングを掴む練習を行います。
【基本となるサイクル】
- 刺激の開始 : まずは自慰行為(またはパートナーとの性行為)で、陰茎に性的刺激を与えます。
- 射精感が近づいたら中断 : 射精が近づいたと感じる手前、興奮が70〜80%程度に高まったところで、刺激を完全に「ストップ」します。
- 興奮が収まるまで待つ : 30秒〜1分ほど刺激を中断します。この間、深呼吸をするなどして気持ちを落ち着かせ、興奮がしっかり収まるのを待ちましょう。
- 刺激を再開 : 興奮が十分に落ち着いたら、再び「スタート(再開)」します。
- サイクルを繰り返す : この「刺激 → 中断 → 再開」のサイクルを、1回の練習(セッション)で3〜4回程度繰り返します。
- 最後に射精 : 最後のサイクルでは、我慢せずに射精してトレーニングを終了します。
ストップ&スタート法は、興奮状態が70~80%程度で刺激と停止することと興奮が収まるまでの時間として十分な時間を保つことが大切です。焦らずに、性的興奮をご自身でコントロールする感覚を養いましょう。
ストップ&スタート法のメリットと注意点(デメリット)
【メリット】
- 一人でも実践できる : パートナーの協力を必要とせず、ご自身のペースで練習できるため、手軽に始められます。
- 副作用の心配がない : 薬を使わないため、薬剤の副作用の心配がありません。
【注意点(デメリット)】
- 即効性はない : あくまで「トレーニング」なので、効果を実感できるまでにある程度の時間と根気が必要になる場合があります。
- 我慢のしすぎに注意 : 射精をコントロールしようと我慢しすぎると、逆に射精障害(遅漏など)の原因になる可能性も指摘されています。無理のない範囲で繰り返すサイクルは1回の練習で3~4回に留めるなどしてください。
- 根気が必要 : 習慣化して感覚を掴むまで、意識的に継続する根気強さが求められます。
ストップ&スタート法が向いているのは? 成功のポイント
この方法は、特に以下のようなケースで効果を発揮しやすいと言われています。
- 陰茎の知覚が過敏な(刺激に弱い)場合 : 少しの刺激ですぐに射精してしまうケースです。ストップ&スタート法を繰り返すことで、刺激に徐々に慣れさせ、射精をコントロールする感覚を養うことができます。
- 心理的な不安やプレッシャーが強い場合(心因性早漏) : トレーニングによって「自分でもコントロールできる」という感覚を掴むと、それが自信につながり、性行為に対する不安やプレッシャーの軽減が期待できます。
- 経験不足によるED(勃起不全)が心配な場合 : こうした訓練で性的な刺激や感覚に慣れることは、経験不足からくる不安の解消にも役立つとされています。
まずはご自身のペースで感覚を掴むために、自慰行為中に練習するのが最も効果的です。お一人の練習で感覚が掴めてきたら、パートナーに協力を得ることで、より実際の性行為に近い状況で練習できます。パートナーと実践する際には事前にしっかり話し合い、コミュニケーションを取りながら行いましょう。 慣れてきたら、スクイーズ法(圧迫)や、深呼吸(腹式呼吸法)と組み合わせることで、より高い効果が期待できる場合もあります。
スクイーズ法による自己トレーニング
スクイーズ法(スクイーズテクニック)は、早漏改善のためにおひとりでもパートナーの協力のもとでも行えるトレーニング法です。後に紹介しているセマンズ法が「刺激の中断」で興奮を鎮めるのに対し、スクイーズ法は陰茎の特定部分を物理的に「圧迫」するのが大きな特徴です。「射精のタイミングをコントロールする感覚」を掴む点は共通しつつもマスターズ・アンド・ジョンソンが提唱した「感覚焦点法」という治療プログラムの一部(性器に関する訓練課程)として位置づけられています。スクイーズ法の具体的な手順からポイント、そして注意すべき点は以下の通りです。
スクイーズ法の具体的な手順
スクイーズ法は、「刺激・圧迫・再開」というサイクルを繰り返し、射精感をコントロールする感覚を養います。
【基本となるサイクル】
- 刺激の開始 : ご自身またはパートナーによる介助(手など)で陰茎を刺激してもらいます。
- 射精感が近づいたら圧迫 : 「射精しそう」という感覚(射精感)が訪れたら、手を止めるかすぐにパートナーへ合図を送り、刺激を完全にストップしてもらいます。同時に、親指と人差し指で亀頭の付け根(亀頭と陰茎の境目)を、痛くない程度の強さで10〜20秒ほど圧迫します。
- 興奮が収まるまで待つ : 適切な圧迫により射精感が過ぎ去り、興奮が落ち着くのを待ちます。圧迫中は深呼吸をするとリラックスしやすいです。
- 再び刺激を再開 : 興奮が十分に収まったら、、圧迫を解き、再び刺激を与えます。
- サイクルを繰り返す : この「刺激 → 中断&圧迫 → 再開」のサイクルを、1回の練習(セッション)で4〜5回繰り返します。
- 最後に射精 : 最後のサイクルでは、我慢せずに射精してセッションを終了します。
この基本サイクルに慣れてきた方は、パートナーと共にスクイーズ法を試してみましょう。
まずは挿入しない方法(手による刺激)で基本サイクルの圧迫までの手順を実行した上で、挿入を試みます。最初の挿入フェーズでは、体を動かすなどの刺激はお互いに与えず射精感が増したら一度抜いて第1段階と同じ圧迫を行います。興奮が収まった段階で再度挿入をし、まずご自身から動き次に女性の順番で、刺激を試みてください。
これらの手順や練習を重ね、最終的に射精までの時間を15分程度までコントロールできるようになることを目指します。
スクイーズ法のメリットと注意点(デメリット)
【メリット】
- 副作用の心配がない : 薬を使わないため、薬剤の副作用の心配がありません。
- 適応範囲が広い : 他に服用中のお薬や持病(臓器の状態など)に関わらず、取り組みやすいのが特徴です。
- 効果が持続しやすい : 薬物治療と違い、トレーニングによって一度感覚が身につくと、改善効果が持続しやすいと期待できます。
【注意点(デメリット)】
- 時間がかかる : あくまで「トレーニング」なので、効果を実感できるまでにある程度の時間と根気が必要になる場合があります。
- 方法が技巧的 : セマンズ法に比べ、圧迫する位置や力加減に「コツ」が必要で、やや技巧的な側面があります。
- やりすぎに注意 : 射精のコントロールに有効ですが、過度にやりすぎると射精障害の原因になる可能性も指摘されているため、上記に記載の適切な回数や時間を心がけましょう。
- パートナーの負担 : 女性側の心身への負担に配慮が必要です。
スクイーズ法が向いているのは? 成功のポイント
スクイーズ法は、特に以下のようなケースで効果を発揮しやすいと言われています。
- 刺激に敏感な「過敏性早漏」の場合 : 物理的な圧迫によって興奮を鎮める訓練を繰り返すことで、刺激に対する感受性を調整し、射精タイミングをコントロールする練習になります。
- 継続して取り組める場合 : 効果が出るまで数カ月単位での継続が推奨されます。また、訓練の進捗や射精までの時間を記録につけておくと、効果を実感しやすく、方法の調整もしやすくなります。
- パートナーとの関係が良好な場合 : セマンズ法と同様、パートナーの協力の上での実行も有効です。圧迫の力加減など、こまめにコミュニケーションを取りながら進めることが大切です。
最初はうまくコントロールできずに射精してしまうこともあるかもしれません。 しかし、大切なのは焦らず、根気強く続けることです。もし実践してもうまくいかない点があれば、クリニックでご相談ください。
セマンズ法 パートナーと実践!
セマンズ法はパートナーの協力のもとで行うトレーニング法で「射精のタイミングをコントロールする感覚」を掴むための、心理療法(行動療法)の一種です。専門的な言葉を使うと、特定の反応(射精感)に対してあえて刺激を中断し、興奮を鎮める練習を繰り返す(レスポンデント条件学習)もので、その考え方は「逆制止理論」に基づいています。セマンズ法の具体的な手順からポイント、そして最も注意すべき点は以下の通りです。
セマンズ法の具体的な手順
セマンズ法は、まず「刺激・中断・再開」というサイクルを繰り返し、その感覚に慣れていくことから始まります。
【基本となるサイクル】
- 刺激の開始 : パートナーによる介助で陰茎を刺激してもらいます。
- 射精感が近づいたら中断 : 「射精しそう」という感覚(射精感)が訪れたら、すぐにパートナーへ合図を送り、刺激を完全にストップしてもらいます。
- 興奮が収まるまで待つ : 刺激を止め、深呼吸をするなどリラックスします。射精感が過ぎ去り、興奮が落ち着くのを待ちましょう。
- 再び刺激を再開 : 興奮が十分に収まったら、再びパートナーに刺激を始めてもらいます。
- サイクルを繰り返す : この「刺激 → 中断 → 再開」のサイクルを、1回の練習(セッション)で3〜4回繰り返します。
- 最後に射精 : 最後のサイクル(例:4回目)では、我慢せずに射精してセッションを終了します。
この基本サイクルに慣れてきたら、実際の性行為に近い形で様々な体位などを試しながらステップアップしていくとより実践的です。流れとしては、まずは挿入しない方法での刺激→女性上位での挿入による刺激→次に側位での挿入による刺激→正常位での刺激というように体位を変えてトレーニングを進めます。
挿入後以降はパートナー任せではなく、ご自身が動くことを心がけ最終的には多くの男性が射精がしやすいと捉える正常位がよいでしょう。
こうした練習を重ねることで「射精のタイミングをコントロールする感覚」を養い、射精までの時間を少しずつ延ばしていきます。
セマンズ法のメリットと注意点(デメリット)
【メリット】
- 副作用の心配がない : 薬を使わないため、薬剤の副作用の心配がありません。
- 適応範囲が広い : 他に服用中のお薬や持病(臓器の状態など)に関わらず、取り組みやすいのが特徴です。
- 効果が持続しやすい : 薬物治療と違い、訓練によって一度感覚が身につくと、改善効果が持続しやすいと期待できます。
【注意点(デメリット)】
- 時間がかかる : あくまで「訓練」なので、効果を実感できるまでにある程度の時間と根気が必要になる場合があります。
- 専門家がいない不安 : ご自宅で当事者お二人で行うため、やり方が合っているか、どのくらいで効果が出るかなどがカップルによって変動しやすい側面があります。
- 男性側のプレッシャー : 訓練がうまくいかないことがプレッシャーとなり、逆にED(勃起不全)を引き起こしてしまうケースも稀にあります。
- パートナーが必須 : パートナーの絶対的な協力が必要なため、お一人では実践できません。
- パートナーの負担 : 女性側の心身への負担に配慮が必要です。
セマンズ法が向いているのは? 成功のポイント
セマンズ法は、特に以下のようなケースで効果を発揮しやすいと言われています。
- パートナーとの関係が良好な場合 : 当然ですが、パートナーの協力が不可欠です。日頃からお互いの悩みを共有でき、性的な話題もオープンに話せる関係性が築けていると、スムーズに進むでしょう。トレーニングをする中で女性側に性的な意味でもストレスが掛かります。互いによく話し合いを重ねながら進めることが大切です。
- 心理的な不安やプレッシャーが強い場合 : 「また早く射精してしまうのではないか」という不安(予期不安)が、早漏の引き金になっていることは少なくありません。パートナーのサポートを得ながら「中断しても大丈夫」という成功体験を積むことで、精神的な負担が軽くなり、自信回復につながります。
- 自分の「射精感」を掴むのが苦手な場合 : 性経験が少ないなどの理由で、ご自身の興奮がピークに達するタイミングをうまく把握できていないケースがあります。セマンズ法は、実際の性行為に近い状況で「今だ」という感覚を掴むための、非常に実践的な練習になります。
最初はうまくコントロールできずに射精してしまうこともあるかもしれません。 しかし、大切なのは焦らず、お互いを思いやりながら根気強く続けることです。
深呼吸とメンタルコントロール
早漏には、陰茎の過敏さといった身体的な要因だけでなく、「また早く終わってしまうのではないか」という不安や焦り、緊張といった心理的な要因が大きく影響します。こうした精神的なプレッシャーは交感神経を優位にし、かえって射精を早めてしまう悪循環を生むことが少なくありません。そこで有効とされるのが「深呼吸」と「メンタルコントロール」です。これらは薬を使わずにできる行動療法の一環であり、自律神経を整え射精のコントロール力を養うトレーニングになります。
深呼吸+メンタルコントロールの具体的な手順
この方法の核となるのは、意識的に呼吸をコントロールし、不安から意識をそらすことです。
【基本となる考え方】
自律神経を整える : 緊張すると交感神経が優位になります。ゆっくりと深い呼吸(特に腹式呼吸)を意識することで、副交感神経が働き、心身をリラックスした状態に導きます。
意識を逸らす : 「射精しそう」という感覚や不安に意識が集中すると、ますます焦ってしまいます。意識の焦点を「呼吸」そのものに向けることで、過剰な刺激や不安から注意を逸らす効果が期待できます。
【実践のステップ】
- 行為の開始前(緊張時) : まずはリラックスするために、ゆっくりと数回の深呼吸を行い、心拍や気持ちを整えます。
- 行為中(射精感が近づいたら) : 「あ、そろそろかも」と感じたら、一旦腰の動きを止めるか、ごくゆっくりにします。そして、意識的にゆっくりとした深い呼吸に切り替えます。息を長く吐くことを意識すると、よりリラックスしやすくなります。
- 行為全体を通して : 常に「急がない、焦らない」という心構えが大切です。射精という結果ばかりを気にするのではなく、パートナーとの触れ合いなど「プロセス(過程)そのものを楽しむ」という意識を持つよう心がけましょう。
深呼吸&メンタルコントロールのメリットと注意点
【メリット】
- 副作用の心配がない : 薬を使わないため、当然ながら副作用のリスクはありません。
- いつでも実践できる : 特別な道具や場所を必要とせず、思い立ったらいつでも意識的に取り組めます。
- 精神的な安定 : 性行為中だけでなく、日常生活での緊張やストレス管理にも役立ちます。
【注意点(デメリット)】
- 即効性はない : 一度や二度実践しただけで劇的に改善するものではありません。習慣化が必要です。
- 根気が必要 : 効果を実感できるまで、意識的に継続する根気強さが求められます。
- 身体的要因には限界も : 刺激に対して極度に過敏な場合など、身体的な要因が強いケースでは、メンタルコントロールだけでの改善には限界がある場合もあります。
深呼吸&メンタルコントロールが向いているのは? 成功のポイント
この方法は、特に以下のようなケースで効果を発揮しやすいと言われています。
- 心理的な不安やプレッシャーが強い場合 : 「また早く射精してしまうのではないか」という不安(予期不安)が、早漏の主な引き金になっている方に特におすすめです。
- 性行為の場面で緊張しやすい方 : パートナーとの行為になると極度に緊張してしまい、普段の力が発揮できないと感じている方。
- 「考えすぎてしまう」傾向がある方 : 行為中に射精のことばかり考えてしまい、かえってうまくいかない方。
成功のポイントは「習慣化」です。 最初はうまくいかなくても、「今日は呼吸を意識できた」と小さな成功を積み重ねることが大切です。日常生活の中でも、緊張を感じた時に深呼吸をするクセをつけておくと、いざという時にも実践しやすくなります。焦らず、リラックスして取り組むことが、心のブレーキを上手に使いこなす一番の近道です。
マスターベーションの工夫
日頃のセルフプレジャー(自慰行為)が、早漏の原因になっているケースがあります。
普段から「きつい握り方」や「速すぎる動き」などで刺激に大して早く反応してしまうことが習慣化されると、実際の性行為でも早く射精してしまうことにつながりやすくなります。これはEDにもつながる可能性がある行為です。
【実践のポイント】
日頃から「弱めの刺激で、時間をかけて楽しむ」習慣を意識することが、改善への第一歩です。
こうした刺激をコントロールする技術は、「早く終わったらどうしよう」といった不安やプレッシャーが強いと、かえって難しくなります。深呼吸を取り入れてリラックスしたり、パートナーとのコミュニケーションを大切にしたりと、精神的な余裕を持つことも重要です。
トレーニングカップの活用
早漏対策(射精コントロール)を目的として特別に設計された、男性向けのセルフプレジャーアイテム(トレーニングカップ)を活用する方法もあります。
これらの製品は、意図的に刺激の強さが異なる複数の段階(例:ソフト→ハード)が用意されているのが特徴です。
【実践のポイント】
まずは刺激の弱いタイプから始め、徐々に刺激が強いタイプへと移行していきます。段階的に強い刺激に慣れることで、射精を制御する感覚をトレーニングすることを目指しましょう。
食生活の改善
早漏の予防や改善には、日々の食生活に気を配ることも大切です。
【実践のポイント】
- セロトニン(トリプトファン)を意識する : 射精のコントロールには、「セロトニン」という神経伝達物質が深く関わっています。その原料となる必須アミノ酸「トリプトファン」を多く含む食材「バナナ、卵、レバーなどの赤身肉、魚類、大豆製品、乳製品、ナッツ類など」を積極的に摂るよう心がけましょう。
- 精力を支える食材を取り入れる : 男性ホルモンの分泌や血流をサポートすることも、早漏予防につながります。亜鉛、タンパク質を接種できる「牡蠣や赤身肉」、血流改善につながる「にんにくや青魚」、ホルモンバランスを整えてくれる「ナッツ類や山芋」などをバランスよく取り入れましょう。
- バランスと生活習慣が鍵 : 特定の食材を大量に食べるのではなく、バランスの良い食事が基本です。アルコールや脂質、糖分の過剰摂取は、逆に精力を低下させる要因になるため注意しましょう。十分な睡眠や適度な運動と合わせることで、食材の効果がより活かされます。
継続がカギ!早漏トレーニングは“習慣化”がポイント
早漏対策は「1回やったら終わり」ではなく、日々の習慣が大切です。朝の運動やストレッチなどのついでにPC筋トレ、就寝前の深呼吸など、無理なく取り入れていきましょう。
大切なのは、特別な時間を作ろうと意気込むよりも、日常生活の中にさりげなく組み込むことです。1日5分程度でも意識して骨盤底筋を締めるだけで、身体には確かな変化が現れます。早漏改善に向けたトレーニングは、短期間で劇的な結果が出るものではありません。
しかし、「ちょっとずつでも継続すること」が、自分の体に対する理解とコントロール力を高めていく唯一の方法です。今日感じた微妙な変化、昨日との違いに目を向けることで、自分の身体との対話が深まり、性的な自信にもつながっていきます。
習慣化には気持ちの負担を減らす工夫も必要です。完璧にできなかった日があっても、「今日は軽めでOK」と自分を許すこと。逆に調子がいい日は、「もう1セットやってみよう」と前向きに乗ってみること。トレーニングを義務ではなく、自分のためのケア習慣として捉えることで、続けやすくなります。
そして何より、こうした習慣の積み重ねが、性の悩みだけでなく、健康やメンタルの安定にも良い影響を与えます。PC筋を鍛えることは、尿漏れや排尿トラブルの予防になり、深呼吸やマインドフルな時間はストレス軽減や睡眠の質の向上にもつながります。
つまり早漏トレーニングは、「性の改善」だけでなく、生活の質そのものを底上げする可能性を持っているのです。年齢を重ねるほど、焦りや不安を抱えやすくなるものですが、身体はいつからでも応えてくれます。コツコツと小さな習慣を積み重ねていけば、数ヶ月後には確かな変化を実感できるようになるはずです。
早漏治療薬との併用のすすめ
上記のようなトレーニングやメンタルケアとあわせて、早漏治療薬や早漏対策用品を組み合わせて使ってみるのも効果的です。医学的な治療が必要な状況の可能性も否定はできません。医療機関に足を運ぶことも併せて検討してください。
ギガクリニックの早漏治療は、お薬による治療法を主にご提供しています。患部の診察は基本的に実施していません。男性のお悩みを専門とした医師が早漏についてお悩みや状況を問診いたします。「行ってみようかな」と思い立ったすぐそのタイミングで来院いただけるよう予約は受け付けておりません。来院から最短5分でお薬の処方やオンライン診察も行っています。早漏を改善し、満足度の高い性生活を手に入れましょう。
ギガクリニックは、現在全国で19院を展開しており、開院9年目で全院合わせて100万件以上、月間1万件以上の治療実績を誇ります。早漏治療薬はもちろん、ED治療薬も取り扱っておりますので、少しでも気になる方は気軽に当院へご相談ください。
CTAボタン挿入箇所
早漏対策Q&A
早漏を改善するためにまずできることは?
緊張や不安をやわらげることが大切です。深呼吸やリラックスを意識するだけでもコントロールしやすくなります。
自宅でできる訓練方法はありますか?
「ストップ・スタート法」や「スクイーズ法」といった射精をコントロールするトレーニングがあります。続けることで効果が期待できます。
筋トレで効果はありますか?
骨盤底筋(PC筋)を鍛えると、射精を抑える力が高まりやすくなります。ケーゲル体操などが有効です。
薬での対策はできますか?
射精を遅らせる内服薬や外用薬があります。自己判断ではなく、医師の診察のもとで使用することが大切です。
改善しない場合はどうすればいい?
セルフケアで十分な効果が得られない場合は、専門クリニックへの相談がおすすめです。それぞれに合った治療方法を提案してもらえます。
出典
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