花粉症とEDの意外な関係
2025.06.11
花粉症とEDの意外な関係性について
春や秋になると多くの人が悩まされる花粉症。くしゃみ、鼻水、目のかゆみといった典型的なアレルギー症状に加え、集中力の低下や睡眠障害など、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
しかし、近年注目されているのが「花粉症がED(勃起不全)に影響を及ぼす可能性」です。一見無関係に思える両者ですが、実は複数の側面から関係していることがわかってきています。
まず、EDの発症には、血流障害やホルモンバランス、心理的要因、自律神経の乱れなど、さまざまな因子が関与します。なかでも花粉症に伴うくしゃみ、鼻づまり、目のかゆみは、夜間の睡眠の質を低下させ、自律神経のバランスを崩す要因となります。
通常、勃起は副交感神経が優位になったときに発現しやすい生理現象ですが、睡眠不足や長期的なストレスにより交感神経が優位な状態が続くと、勃起が妨げられる可能性があります。
つまり、睡眠不足やストレスの蓄積はEDのリスクを高めるのです。

抗ヒスタミン薬の副作用と性機能
さらに、抗ヒスタミン薬の副作用も見逃せません。花粉症の治療には抗ヒスタミン薬が広く使用されますが、その中でも第一世代の抗ヒスタミン薬は中枢神経に作用しやすく、副作用として性機能への影響が出る場合があります。
勃起には神経伝達物質であるアセチルコリンや一酸化窒素(NO)が関与しており、これらの神経機能が抑制されると、性的刺激に対する反応が鈍くなる恐れがあります。
現在ではアレグラなどの副作用の少ない第二世代抗ヒスタミン薬や、点鼻薬、ステロイド療法など選択肢が広がっているため、症状に応じて薬剤を選択することがEDリスク軽減につながると考えられます。
しかし、第二世代の抗ヒスタミン薬でも注意が必要なものもあります。そのお薬がアレグラに血管収縮作用があるエフェドリンを混合したディレグラというお薬です。
このディレグラだけでなく、市販薬にもエフェドリンが入っている場合はそのような作用が出る可能性があります。
精神的ストレスとEDの関係
加えて、花粉症の慢性的な不快感が精神的なストレスや抑うつ気分を引き起こし、それがEDの間接的要因となる可能性もあります。
EDは心理的側面が大きく関与する疾患の一つであり、症状が続くことでパートナーシップへの不安や自己肯定感の低下に発展する例もあります。
花粉症による生活の質(QOL)低下を放置することは、性機能やメンタルヘルスにも悪影響を及ぼしかねません。症状がつらい場合には、耳鼻科やアレルギー科だけでなく、泌尿器科や心療内科とも連携して治療を進めることが望ましいです。
また、十分な睡眠、禁煙、適度な運動、バランスの取れた食事といった生活習慣の見直しも、ED改善には重要です。
まとめ
花粉症とED。一見、無関係に思える両者ですが、身体の恒常性を保つメカニズムという視点から見ると、密接に関係している可能性があることが分かります。花粉症が「季節性の不快症状」として軽視されがちですが、その影響を全身の健康という広い視野で捉えることが、患者にとって本質的なケアにつながるでしょう。
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記事監修

総院長菅原 俊勝
- 2004年(平成16年)
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 2014年(平成16年)
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 2021年(令和3年)
- 医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
- 2021年(令和3年)
- 大宮院管理医師、総院長就任