コラムCOLUMN

加齢とEDの関係について

2024.12.30

はじめに
男性の性機能障害であるED(勃起不全)は、加齢に伴い増加する傾向にあり、男性の性生活に大きな影響を与えています。加齢がEDの発症や進行にどのような関係をするのか理解することは、治療法や対策を行う際に非常に重要です。このコラムでは加齢とEDの関係について深堀りしていきましょう。

加齢とEDの関係
加齢は、男性の身体的な機能に様々な変化をもたらします。これには、血管の硬化や血流の低下、神経系の変化などが含まれ、身体的な変化や生活習慣の影響が、ED(勃起不全)の発症や症状の悪化につながる可能性があります。
血管の硬化と血流の低下:加齢に伴い、血管の柔軟性が低下し、血流が制限されることがあります。この血流の低下は、陰茎の海綿体に十分な血液が流入しづらくなるため、勃起が困難になる可能性があります。
神経の変化: 加齢により、神経系も変化します。神経が陰茎への信号を伝えることが難しくなるため、性的興奮や勃起の維持が困難になることがあります。
性ホルモンの減少:加齢に伴い、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が低下する傾向があります。テストステロンは、性欲や性的な機能に重要な役割を果たす為、その減少は勃起機能に影響を与える可能性があります。
心理的な要因:加齢によるEDの発症リスクは、単に身体的な変化だけでなく、心理的な要因にも関連しています。年齢を重ねるにつれて、性的な自己イメージやパフォーマンスに対する不安やストレスが増加する傾向にあります。これらの心理的な要因は、勃起機能に直接的な影響を与えるだけでなく、性的な興奮度や性行為へのモチベーションにも影響を及ぼす可能性があります。
持続的な健康問題:加齢によって他の健康問題が増加する可能性があります。例えば、高血圧・糖尿病・動脈硬化などは、勃起機能に直接的な影響を与えるEDのリスクを高める可能性があります。
これらの要因が男性の性機能に影響を与えますが、加齢自体がEDを引き起こすわけではありません。しかし、加齢に伴う身体的な変化や生活習慣の影響が、EDの発症リスクを増加させる可能性は否めません。予防する為には、生活習慣の見直しや健康管理、必要に応じた医学的な治療が必要です。

加齢によるEDの対処法と治療について
加齢によるED(勃起不全)の症状に対処するには、幅広いアプローチが必要です。
健康的な生活習慣の維持:適度な運動・バランスの取れた食事・ストレス管理は、加齢によるEDの症状に対処するために効果があります。有酸素運動などで血液循環を改善し、日常的な運動を行うことで肥満を避けることも重要です。バランスの取れた食事を行う事は、心臓や血管の健康を維持します。また、ストレス管理も重要であり、リラックス法やストレス管理テクニックを取り入れて心身のリラックスを促進することも効果的です。
医学的な治療:加齢におけるED治療において、医学的なアプローチは重要な役割を果たします。その中でも、PDE5阻害剤(バイアグラ、シアリス、レビトラなど)は最も一般的で効果的なED治療薬です。これらの治療薬は陰茎の血管を拡張し、血液の流れを改善することで勃起を促進します。また、ペニス注射療法やペニスプロステーシスといった治療法もありますが、これらの治療法は、ED治療薬が効果的でない場合や、服用出来ない場合に選択されるものです。加齢によるEDの症状に対処する際には、個々のニーズや健康状態を考慮し、医師による治療を受けることが不可欠です。

加齢によるEDに対してED治療薬が有効な理由
加齢によるED(勃起不全)に対してED治療薬が有効な理由はいくつかあります。
血流の増加: ED治療薬は、陰茎の血流を増加させることで勃起を促進します。これは、EDの主な原因の一つである血管の収縮や血流の低下に対処するためです。もし加齢により血管が硬化し、血流が制限されている状態の場合、陰茎への十分な血液供給が阻害され、ED(勃起不全)を引き起こす可能性があります。ED治療薬として知られるバイアグラなどの薬剤は、PDE5酵素の活性を阻害し、血管拡張を促進することで血液の流れを改善します。
勃起の維持:加齢により神経機能が低下することがあります。ED治療薬は、性的刺激に対する陰茎の反応を改善するため、神経の機能低下による影響を部分的に補うことができます。また ED治療薬は、性的刺激がある場合、海綿体内の血管を拡張させ、血液が流れ込んだ状態を維持する助けをします。この作用機序により、性的な刺激・興奮が続いていれば、勃起を持続させることが可能です。
性的な自信の向上と心理的なストレスの軽減: ED治療薬を服用することで、性的な自信を取り戻し、性的なパフォーマンスに対する不安やストレスを軽減するのに役立ちます。加齢によるEDの発症は、男性の自己イメージや自己価値感に影響を与えることがあり、心理的な負担を引き起こす可能性があります。ED治療を受けることで、勃起機能が改善され、性的な自信が向上し、性的な満足度やパートナーシップが向上する可能性があります。
上記のことからわかるように、ED治療薬は加齢によるEDに対して有効な治療法の一つとして広く利用されています。しかし、加齢はEDの要因の一つではあるものの、必ずしも直接的な原因ではありません。その為、ED治療薬は加齢そのものに対する治療ではなく、EDの根本的な原因である血管機能の障害・神経機能の低下・心理的な要因に対する治療として効果を発揮します。
また、ED治療薬は一般的に成人男性であれば服用が可能です。ただし、年齢を重ねるにつれ、身体的な健康状態や他の医学的条件が影響を及ぼす可能性があり、高血圧・心臓病・糖尿病などの持病をお持ちの方・高齢者は、肝臓や腎臓の機能が低下している可能性もありますので、正しい薬剤・服用方法を守る為、服用は必ず医師の指導のもとで行われる必要があります。

まとめ
加齢は、男性の性機能にさまざまな影響を与え、ED(勃起不全)の発症リスクの一つになりえます。しかし、もし加齢によりEDを発症したとしても、正しい対処や治療を行うことにより、その影響を軽減することが可能です。
身体的な変化だけでなく、心理的な側面にも注意を払い、包括的なアプローチを取ることで、自身の健康と性機能に対する理解を深めつつ、医師と相談し正しい治療を受け、健康的な性生活の維持を心掛けましょう。

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記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任