コラムCOLUMN

内蔵脂肪減少薬 アライ

2024.12.29

はじめに
2024年4月8日より大正製薬から販売が開始された内臓脂肪減少薬「アライ」(一般名:オルリスタット)をご紹介します。
この薬剤は、日本国内で初めて承認された内臓脂肪減少薬で、主成分である「オルリスタット」は、海外で20年以上にわたり使用され、現在では100カ国以上でダイエット薬として広く利用されています。

アライは、医療用医薬品として販売されるプロセスを経ずに市販が認められる「ダイレクトOTC」として承認され、処方箋なしで購入可能です。
ただし、購入には一定の条件があり、ドラッグストアで見かけてもその場で入手することは難しい場合があります。
なお、ギガクリニックは、アライのお取り扱いは行っておりません。

アライの働き
アライは、食事で摂取した脂肪の吸収を抑えることで肥満を改善する薬剤です。
食事に含まれる脂肪(トリグリセリド)は、膵臓から分泌されるリパーゼと呼ばれる酵素によって分解され、腸で吸収されます。
リパーゼの働きを阻害することで脂肪の吸収を抑え、摂取した脂肪のおよそ25%を便と一緒に体外に排出します。

アライの効果
アライを服用すると、吸収が阻害された脂肪が便として排出されます。脂肪は、炭水化物やタンパク質よりもカロリーが高く、吸収を阻害することにより、体重減少へとつながります。
臨床試験では、服用開始から4週間で効果が確認され、1年間の使用により内臓脂肪面積が21.52%、腹囲が4.82%減少したというデータが示されています。

アライの使用方法
アライは、水と一緒に食事中または食後1時間以内に1回60mgを服用します。
服用の間隔は、最低4時間空ける必要があります。通常は1日3回の服用が推奨されますが、食事を摂らない場合や脂肪がほとんど含まれない食事を取った場合は、服用を控えましょう。

アライの副作用
アライの代表的な副作用として脂肪吸収の抑制による軟便、油のような分泌物が肛門から漏れる「油漏れ」、脂肪便、放屁時の便漏れなどが挙げられます。
また、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収が減少することでビタミン不足になりやすく、肌の状態が悪化する可能性があるため注意が必要です。日常的にスキンケアを行い、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
稀にじんましんや全身のかゆみなど、アレルギー反応が現れることもあります。このような症状が出た場合は直ちに医療機関を受診してください。

アライ購入時の注意点
アライは「要指導医薬品」として分類されています。販売資格を持つ薬剤師が常駐する店舗で購入可能です。その為、インターネット通販等で購入できません。
また、購入する為には以下の条件を満たす必要があります。

●18歳以上であること
●高血圧や脂質異常症などの健康障害がないこと
●特定の疾患や薬を使用していないこと
●BMIが35以上の高度肥満でないこと
●購入前の3か月以上、食事と運動による生活習慣改善に取り組んでいること
●購入の1か月前から体重や腹囲を記録していること

購入希望時は、取り扱い店舗で薬剤師による確認を受けることが推奨されます。

まとめ
アライは、継続的な服用により、内臓脂肪の減少や体重減少が期待できる薬剤です。
しかし、購入する為には厳しい条件があり、加えて生活習慣の見直しが欠かせません。
また、消化器系に関連する副作用は日常生活に支障をきたすことがあるため、十分に注意して下さい。

服用を検討する際は、医師や薬剤師に相談し、自身の健康状態や生活習慣に合わせた正しい服用を心がけてください。
ギガクリニックは、ダイエットに関する医師のアドバイスをご提供しています。
ご興味のある方は、お気軽にご相談下さい。

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記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任