ED治療薬と併用禁忌薬
2024.12.28
皆様は普段日常的に薬を服用していますでしょうか?高血圧、低血圧や持病などで健康状態を指摘されていませんか?ED治療薬は血管を拡張する作用がある薬剤です。その為心臓病を患っている方などはED治療薬と心臓病治療薬の相性が悪く処方できない可能性があります。しかし主治医との相談等を介して服用許可や薬剤変更等をすれば処方する事も可能です。ED治療薬を安全安心に服用して頂くために、当コラムに目を通して頂ければ幸いです。
ED治療薬とは?
代表的なED治療薬として「バイアグラ」が知れ渡っていると思います。他にも「レビトラ」や「シアリス」といったバイアグラより効果発現時間が早かったり、遅効性で副作用が発症しづらい薬がございます。しっかりとした用量・用法で服用する事によって自身・パートナー共に満足のいく性行為が期待できます。即効性で強さや硬さを重要視するなら「バイアグラ」「レビトラ」を、長時間の持続や「レビトラ」等の他のED治療薬で副作用が強かったりした場合の選択肢として「シアリス」を服用する事を推奨いたします。
薬剤は発売する製薬会社で十分な臨床試験を経て販売されます。耐容上限等も副作用と効果のバランスを考慮し決められています。当然ですがメーカーが決めている上限以上に服用しても副作用等の害が増えるだけです。例えばバイアグラを開発したファイザー社は世界的には100㎎を上限と定めています。これに対し150㎎や200㎎等を服用しても副作用が強くなるだけで治療効果が100㎎より改善するわけではありません。
逆に副作用を気にする余り、症状の進行度合い的に50mgの方が合っていると医師が判断したにも関わらず、まずは25mgを服用してみよう等の自己判断も良くありません。服用後十分な効果が発現しなかった場合に、薬剤に対して不信感を持ってしまい次回以降服用する用量を上げても効果が出ない「悪いプラセボ効果」に陥る可能性がある為、医師の推奨通りの服用をしましょう。
バイアグラはジェネリック医薬品も多数の製薬会社から発売されています。バイアグラは「シルデナフィル」という成分なので成分名+会社名の「シルデナフィルトーワ」「シルデナフィルDK」などの表記で販売されています。バイアグラジェネリック等ジェネリック医薬品については別の記事で詳しくご紹介しているのでよければご参照ください。
自身の健康状態、持病に対する治療薬や既往歴(これまでにかかった病気)について
食べ物には食べ合わせがあるように薬剤には飲み合わせがあります。ED治療薬は血管を拡張する薬ですので似たような薬とは相性が悪いです。またよく言われる、高血圧治療薬とグレープフルーツの飲み合わせにも該当しED治療薬とグレープフルーツは併用注意となります。まずは、自分の持病や健康状態を把握しましょう。不整脈、心疾患、腎不全、肝硬変、脳疾患、網膜色素変性症、薬剤アレルギー、過去に発症した病気(心筋梗塞や脳梗塞)や最近の血圧などは覚えていますか? これらの持病に対し治療薬は何が出されているかなどを把握して下さい。
またED治療薬は必ず医師の診察をする為、薬剤を覚えきれない場合はお薬手帳の持参を必ずして下さい。例えば高血圧治療薬の代表的なもので「アムロジピン」があります。これはED治療薬とは併用注意薬となるので処方する際の注意説明があります。お薬手帳を忘れてしまった場合にどんな治療薬が処方されているか分からなければ処方できない可能性がある為に日頃から何の薬剤を服用しているかパッケージなどで確認しておきましょう。
併用注意薬
アムロジピン等の血圧に作用する薬やアセチルスピラマイシン等の抗生剤、イトラコナゾール等の水虫に対する治療薬やシメチジン等の胃潰瘍に対する治療薬、ザルティアやユリーフなどの排尿障害に対する薬や結核・てんかん・パーキンソン病・うつ病(デプロメール等)・免疫抑制剤・グレープフルーツジュース等が併用注意薬となります。これらを服用中の患者様はED治療薬服用の際に気を付けて服用しなければなりません。
併用禁忌
併用禁忌は持病などにより服用出来ない方です。
詳しい併用禁忌薬については下記の併用禁忌薬をご参照ください。
・硝酸剤服用中の方
・バイアグラ等のED治療薬を服用して、過敏症(アレルギー)を起こしたことのある方
・6か月以内に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞を起こした方
・重度の肝障害がある方
・心血管系障害などの理由で、医師から性行為が不適当であると診断された方
・先天的不整脈がある方や、抗不整脈薬を使用中の方
・網膜色素変性症の方
・低血圧(最大血圧が90mmHg)もしくは高血圧(最大血圧が170mmHg以上または最低血圧が100mmHg以上)の方
・女性及び未成年の方
以下レビトラのみ対象の禁忌
・狭心症の方
・抗ウイルス薬(HIV治療薬)、抗真菌薬(内服)を使用中の方
併用禁忌薬
・硝酸薬(ニトロ系薬剤)
主な商品名はシグマート、ニコランジル、ニトログリセリン、アイトロール等
・抗不整脈薬(レビトラは下記二種以外にも禁忌薬あり)
主な商品名はアンカロン、アミオダロン塩酸塩
・肝炎の薬
主な商品名はテラビック(シアリスは注意薬)、ヴィキラックス
・緑内障の薬(目薬)
主な商品名はニプラジロール点眼液、ニプラノール点眼液、ハイパジール点眼液
・抗真菌薬の内服薬(レビトラのみ)
主な商品名はイトラコナゾール、イトラート、イトリゾール
・HIV感染症の薬(レビトラのみ)
主な商品名はインビラーゼ、カレトラ、クリキシバン、スタリビルド、プリジスタ等
上記の併用禁忌薬を服用中の方はED治療薬の服用は出来ません。また抗真菌薬やHIV感染症の薬はレビトラは禁忌薬ですが、「バイアグラ」「シアリス」とは併用注意薬となります。
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記事監修
総院長菅原 俊勝
- 2004年(平成16年)
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 2014年(平成16年)
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 2021年(令和3年)
- 医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
- 2021年(令和3年)
- 大宮院管理医師、総院長就任