コラムCOLUMN

ミノキシジルと女性

2024.12.28

女性のAGA、そしてミノキシジルの使用についてお話します。

AGAと原因について

AGAとは、男性型脱毛症を意味しAndrogennetic Alopeciaの略で、思春期以降に現れる進行形の脱毛症です。
原因は様々ですが、男性ホルモンの影響や遺伝または血行不良が主に影響しています。
症状としては、頭部全体が薄くなり、生え際が後退しM字型になります。脱毛を促進しているのが、活性型男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)です。
DHTとは男性ホルモン「テストステロン」が5α還元酵素と合体し、DHTに変換されます。変換され作られたDHTは、毛根のヘアサイクルを壊し、毛根の成長期を短くさせます。結果、脱毛して薄毛進行していきます。

AGAと女性の関係

一見女性とAGAは無関係のようですが、実は女性のAGAも存在します。
40代以降の女性にみられることが多く、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれます。
加齢により女性ホルモンが減少していき、ホルモンバランスが保てなくなることがFAGAの原因です。
更に、加齢により毛根自体も弱り始めるため、薄毛で悩む女性は増加傾向にあります。
FAGA(女性型脱毛症)は、主に頭頂部や分け目を中心に髪のボリュームが減少するのが特徴です。男性のAGAと異なり、完全に髪が抜け落ちることは少なく、髪が細くなり密度が減る形で進行します。

ミノキシジルについて

ミノキシジルとは、アメリカのファイザー社(旧:アップジョン社)が開発・研究してできた血管拡張剤(発毛促進剤)です。
ミノキシジルは元々、経口血圧降下剤としての治療薬として販売されていましたがその後、副次的な作用として髪の毛が増えたり、発毛したという声が多くあったためAGA治療薬として改めて開発・販売されました。

現在ミノキシジルには、ミノキシジルタブレット(内服薬)とミノキシジルの外用薬があります。
ミノキシジルタブレットは、AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドなどの5α還元酵素を阻害する薬と併用することができ、育毛・発毛に高い効果が期待することできます。
ミノキシジルの外用薬は、いくつかタイプがあり、スプレータイプやフォーム―タイプ、ローションタイプなどがあります。
国内では、大正製薬「リアップ」が有名な薬剤です。リアップの種類として「リアッププラス、リアップX5プラス、リアップリジェンヌ、リアップジェット」などがあります。

ミノキシジルは、高い発毛効果が期待でき、2017年に発表された日本皮膚科学会の男性型脱毛症ガイドラインではAGA治療薬である「フィナステリド」「デュタステリド」に並び、治療推奨度の中で最高ランクのAランクに位置づけされています。

女性の脱毛症の種類

びまん性脱毛症
びまん性脱毛症とは、髪の毛のボリュームがなくなり、全体的に髪の毛が細くなり頭皮が見えやすくなる症状です。日常生活で受けるストレス、または加齢によるホルモンバランスや食生活の乱れが原因です。

円形脱毛症とは
円形脱毛症は、有名な脱毛症です。男女関係なく主な原因はストレスです。精神的ストレスがかかると細菌やウィルスなどを排除する免疫が髪の毛に作用してしまい頭皮が丸く脱毛します。

分娩後脱毛症とは
分娩後脱毛症とは、妊娠中に分泌されていた女性ホルモンが、出産をすることで急激に減少し、毛髪サイクルが乱れ、薄毛になる女性の脱毛症です。対策としては、授乳することで女性ホルモンが増えて改善することがほとんどですが、体力や加齢で回復が遅くなったり、完治が難しくなることもあります。

AGA治療薬と女性の関係

女性がFAGAで悩んでいる場合にどのような薬剤を使用することが効果的なのかご説明していきたいと思います。
AGA治療薬の中でフィナステリドやデュタステリドなどの5α還元酵素を阻害する薬は、女性が服用することを禁止されています。女性が使用できるのは、ミノキシジルタブレットやミノキシジルの外用薬です。
ミノキシジルの外用薬として、大正製薬「リアップ」があり、女性用育毛剤「リアップリジェンヌ」も販売されています。「リアップレディ」というミノキシジルの外用薬もありますが、「リアップレディ」を改良した商品が「リアップリジェンヌ」です。
リアップリジェンヌのミノキシジル濃度は、1%となっており(リアップレディの濃度も1%)大正製薬が行った臨床試験により効果が実証されています。
臨床試験の結果、6ヵ月リアップレディを使用し頭皮の1cm²の範囲の髪の本数が15.5本増えたという結果が出ています。
リアップリジェンヌは元々が血圧を下げる効果があるため、副作用として低血圧の方は低血圧症状として、めまいやふらつきなどがあります。
ミノキシジル外用薬は内服薬と比較すると頻度も低いですが、症状が発現した場合は、AGA専門の知識がある医師にご相談ください。
こうしたAGA治療薬を使った女性の薄毛治療には、フィナステリド・デュタステリドといった5α還元酵素を阻害する薬を服用できないため、ミノキシジルを使用し薄毛の改善をしていきましょう。

今回は女性とAGAの関係、またミノキシジルの有効性についてお話していきました。
女性であっても日々の生活習慣の乱れやストレスによって薄毛になる可能性は十分にあります。
FAGAでお悩みの方はAGA専門の医師から処方された適切な治療薬を使用し、生活習慣を見直すことが大切です。

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記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任