中学生・高校生の早漏に悩むあなたへ

「自分は早漏なのではないか」「同年代の人と比べておかしいのでは」
中学生・高校生の時期は、身体や心が大きく変化するため、性に関する悩みを抱きやすい年代です。早漏についても、不安や焦りから一人で悩んでしまう方は少なくありません。

どうして早漏になってしまうのでしょうか。

このコラムではその理由や原因、対策方法についてご説明をしていきましょう。

💡この記事でわかること

✓ 早漏かもしれないと不安になる ✓ 早漏と主な原因 ✓ 若年層でできる対応方法

早漏かもしれないと不安になる

まず大切なのは、成長過程において射精のコントロールが安定していないことは珍しくないという点です。

中学生や高校生といった思春期は心も体も大きく変化する時期です。思春期はホルモンバランスの変化が大きく、神経が過敏になりやすい時期でもあります。そのため、性に関する悩みが生じることも珍しくありません。

刺激に対して敏感になり、結果として射精までの時間が短く感じられることがあります。これ自体が必ずしも病気を意味するわけではありません。
特に【早漏】に悩む中高生は多く、多感な10代だからこそ深刻に捉えてしまうこともあるでしょう。
しかし、若年層での早漏は成長とともに自然と改善することが多く、過度に不安になる必要はありません。
性知識や経験を積むことで射精のコントロール力が向上し、時間とともに問題が解消されるケースが多く見られます。

一方で、強い不安や緊張、誤った情報による自己流の対処を続けてしまうと悩みが長引いたり、将来的な自信低下につながることもあります。インターネットや噂話の中には医学的根拠のない情報も多く、安易に信じてしまうことはおすすめできません。

早漏と主な原因

なによりも早漏とは、ご自身の主観によるもので本人が早いと思えばそれは早漏ですし、パートナーとご自身とが満足のいく性行為が出来ていないのであればそれも早漏といえます。
セックスを楽しめる時間が短い、パートナーを満足させられない、早いことが恥ずかしいなどが主な理由にあげられることでしょう。
若い男性に早漏が多いといわれる原因として身体的・精神的な要因が重なっている場合があるためです。

早漏についてはこちらの記事も併せてご確認ください。

（早漏とは？早漏の原因と対処法を男性のお悩み特化【ギガクリニック】専門医が解説）

【身体的要因】
10代の男性は性ホルモン（特にテストステロン）の分泌が活発で、性的興奮、性欲が非常に高まる時期です。強い興奮状態では射精をうまくコントロールすることが難しい場合があります。

【精神的要因】
性的な経験が少ないため、性行為の緊張感や「うまくやらなければ」というプレッシャーを感じてしまう事が早漏の一因になる場合があります。
特に初めての経験では、興奮と不安が入り混じり、射精のタイミングを自分でコントロールできないことが多いのです。

【性的経験の少なさ】
若い男性は性的な経験が少ない事があり、性行為中の射精のタイミングをうまく調整できないことがよくあります。
パートナーの「期待に応えなければならない」という気持ちが早漏につながることがあります。過去に早漏を経験したことがあると、その記憶が後の性行為にも影響を与えることがあります。
また、初めての性行為時や経験が少ない段階では、性的な興奮が強く、射精をコントロールする能力がまだ発達していないことが原因となります。

若年層でできる対応方法

大切なのは、「自分だけが悩んでいる」と思わないことです。誰にでも起こりうることであり、時間とともに自然と改善されることもあります。

【セルフトレーニング】
スタート・ストップ法やスクイーズ法といった方法を取り入れ、射精のタイミングを自分でコントロールする練習を行うことで、徐々に改善が期待できます。

【心のケア】
性的なプレッシャーや緊張感を和らげることも重要です。リラックスして性行為に臨めるようになると、過度な興奮や不安も軽減され、結果的に早漏の改善につながります。

【医師への相談】
医療の立場から見ると、早漏には心因的な要因と身体的な要因の両面が関係していることがあります。どのような状態なのかを正しく知るには、専門的な視点での判断が重要です。

「まだ若いから相談しにくい」「こんなことで病院に行っていいのか」
そう感じる必要はありません。性の悩みは年齢に関係なく、医療として向き合うべきものです。

不安を抱えたまま一人で悩まず、まずは専門医に相談することが、安心への第一歩になります。

まとめ

若年層の早漏は多くの場合、一時的なものです。焦らず、正しい知識を持って冷静に向き合うことが何より大切です。心配なときは一人で抱え込まずに信頼できる大人や専門クリニックに相談してみてください。
中高年の男性では、健康管理やホルモンバランスの変化に注意を払い、食事や運動不足に気を付けながら正しい知識を身につけましょう。

出典①：国際性医学会（ISSM）早漏の定義に関する特別委員会の報告書

出典②：男性のオーガズムおよび射精障害

出典③：スタンリー・アルトホフ「早漏の心理学：治療法と結果」

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