早漏にはマキロンが効くって本当？

公開日：2025.06.11

更新日：2025.12.23

「マキロンで早漏対策」は本当か？

「マキロンを使うと早漏対策になる」という噂を耳にしたことはありますか？一見、信じがたい話ですが、過去の一部の事実に基づいた噂のようです。
マキロンは、けがをした際に傷口に使用する外用消毒薬で、ドラッグストアなどで手軽に購入できます。主に殺菌・消毒の目的で使用される医薬品であり、性機能に関する薬ではありません。
それではなぜ、そのような噂が流れたのか私たちと一緒に調べてみましょう。

💡この記事でわかること

✓ 噂の背景にあった「塩酸ジブカイン」
✓ 現在のマキロンには効果なし
✓ 正しい早漏治療を受けるには

噂の背景にあった「塩酸ジブカイン」

かつてのマキロンには「塩酸ジブカイン」という局所麻酔成分が含まれていました。

この成分は皮膚の痛みや感覚を一時的に鈍らせる作用があり、同様の成分を含む一部の早漏対策グッズも存在していました。そのため、「マキロンを性行為の前に塗れば感覚が鈍り、早漏対策になるのでは？」という噂が広がったと考えられます。
実際に、性行為の10～30分前にマキロンを亀頭などの敏感な部分に塗布し、麻酔効果を感じたあと洗い流すという使い方をしていた人もいたようです。

現在のマキロンには効果なし

ですが、現在販売されているマキロン（マキロンS）には塩酸ジブカインは含まれていません。

2006年に第一三共ヘルスケアが成分を見直し、麻酔成分を除外したことにより早漏対策としての効果は期待できなくなっています。
それどころか、現在のマキロンを性器に使用するとヒリヒリとした痛みや炎症を引き起こす可能性があり、非常に危険です。
早漏は単なる刺激の問題だけでなく、神経の過敏性や心理的要因などが関係する医療的な症状です。そのため自己判断で外用薬を使用するよりも、専門の医師による評価を受けたうえで、医学的根拠のある治療を選択することが大切です。

噂を信じて使用してしまうと早漏が悪化したり、性行為もできなくなってしまう可能性がありますので注意しましょう。