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コーヒーが早漏に効果的って本当?

公開日 公開日:2025.06.11
更新日 更新日:2025.12.14

コーヒーが早漏に効果的って本当?
そんな疑問を耳にしたことがある方も居られるのではないでしょうか。日常的に飲まれているコーヒーが、性機能や早漏に影響を与えるという話は気になるところです。
このページではカフェインと早漏の関係について説明していきます。噂の真相や考えられる作用、注意点まで分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

💡この記事では下記の情報を得ることができます

コーヒーが性機能に与える影響とは?
カフェインがもたらす身体と心への作用
注意点と実践的な取り入れ方

コーヒーが性機能に与える影響とは?

私たちの日常に深く根付いている飲み物「コーヒー」。多くの人にとっては眠気覚ましやリラックスタイムのお供ですが、実はこのコーヒーに含まれる「カフェイン」が、男性の性機能、特に早漏に対して間接的に作用する可能性があると言われています。

ある小規模な臨床試験では、早漏で悩む男性に対して性行為の1時間ほど前に1~2杯程度のコーヒーのカフェイン(約100mg)を摂取してもらうことで、2分程度の「射精までの時間(IELT)」が5分程度に延長し、満足度が増加したとの結果が報告されています。

(参考文献:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25601604/

ただし、この研究は規模が小さく、まだ十分な根拠とは言えません。

一部の性機能治療関連サイトでも「カフェインにより交感神経が刺激され、早漏が多少改善する可能性がある」と紹介されている例もありますが、多数の確立された研究による支持はありません。また、こうした効果は個人差が大きい可能性があります。

コーヒーのカフェインが早漏にまったく効果がないとは断言できないが、強い証拠はまだないといった段階でしょう。

では、そのカフェインとはいったい何なのでしょうか?

カフェインがもたらす身体と心への作用

カフェインの作用として知られているものとして中枢神経系への刺激があります。

カフェインの主な作用は中枢神経への刺激作用を持っていると知られています。

  • 眠気を引き起こす「アデノシン」の働きをブロック
  • 脳の覚醒レベルを高める
  • ドーパミンやノルアドレナリンの活動を活性化

これにより、集中力や覚醒感が高まります。ノルエピネフリン、アセチルコリン、ドーパミン、セロトニンなどの神経伝達物質の働きを活性化させ、精神機能を向上させます。
この中のセロトニンという物質が早漏改善に重要な物質として知られています。

セロトニンは精神の安定や安心感、気分のコントロールに関わる神経伝達物質で、

  • 気分の安定
  • 不安や緊張の抑制
  • 自律神経の調整
  • 射精のコントロール

などに深く関与しています。
脳内のセロトニンの濃度や働きが弱いと射精を抑えられず早く終わってしまう為、「早漏」と呼ばれる状態になるわけです。

つまり、中枢神経を刺激するコーヒー(カフェイン)を摂取することで、セロトニンが働きやすい状態を作り、早漏改善効果に役に立つ可能性がある、と考えられています。
さらにカフェインは血流を促進する作用があり、性的興奮時の血流改善や感度調整に一定の影響を与えるとも言われています。これが結果的に、射精までのタイミングのコントロールにつながる可能性も否定できません。

ですが、注意したい点としてカフェインは、セロトニンの分泌量を直接増加させる物質ではないということです。抗うつ薬(SSRI)のような明確なセロトニン増強作用はありません。

注意点と実践的な取り入れ方

とはいえ、コーヒーを飲めばすぐに早漏が治るわけではありません。

カフェインの過剰摂取は、

  • 不安感の増加
  • 動悸・緊張
  • 自律神経の乱れ

を引き起こし、セロトニンの働きを阻害する方向に作用することもあります
この状態は、早漏や性機能の不安定さにつながるケースもあります。

セロトニンは「射精を抑制する方向」に働くため、セロトニン機能が低下すると早漏になりやすいと考えられています。

  • カフェインを適量摂取 → 気分安定・集中力向上 → 間接的にプラス
  • カフェイン過剰 → 緊張・不安増大 → 早漏を悪化させる可能性

このように、量と体質による影響差が非常に大きいのが特徴です。

1日2〜3杯を目安に、食後やリラックスタイムに取り入れることが理想的です。
また、カフェインの効果は一時的であり、根本的な解決にはなりません。生活習慣の改善やストレスマネジメント、必要に応じた医療的アプローチと併せて取り組むことが重要です。

(参考文献:https://laulea-50fit.com/coffeenomerittodemeritto/?utm_source=chatgpt.com

まとめ:コーヒーは“補助的な味方”

  • カフェインは適量であれば、間接的に脳内バランスを整える可能性はある
  • カフェインの過剰摂取は不安や緊張を高め、逆効果になることもある
  • 早漏改善を目的とするなら、カフェインに頼りすぎないことが重要

コーヒーに含まれるカフェインは、早漏に対して直接的な治療法ではないものの、精神機能の向上や血流改善を通じて間接的なサポートとなる可能性があります。あくまで補助的な手段として、日常生活に無理なく取り入れることが、より健やかな性の在り方へとつながる第一歩になるかもしれません。
ギガクリニックでも早漏治療薬の取り扱いがございますのでまずはお気軽にご相談ください。

出典①:早漏患者の治療におけるオンデマンドカフェイン摂取の効果:二重盲検ランダム化臨床試験

出典②:ヒトにおける早漏を治療するための方法

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記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任