ザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)の違いは?

公開日  公開日:2025.01.12
更新日  更新日:2026.02.26

男性型脱毛症(AGA)の治療薬として広く知られているのが、ザガーロ(成分:デュタステリド)と、プロペシア(成分:フィナステリド)です。どちらも飲み薬で、主に抜け毛を抑えることを目的に処方されます。

「どちらが強いの?」「何が違うの?」と疑問に思う方も多いですが、違いを理解するにはまず“なぜ薄毛が進むのか”を知ることが大切です。

ここでは、できるだけわかりやすく順を追って説明します。

💡この記事でわかること

✓ そもそもAGAとはどういう状態なのか?
✓ 対策として、AGA治療薬という選択肢
✓ AGA治療薬の効果に違いはあるのか?

そもそもAGAとはどんな状態?

AGAとは男性ホルモンの影響によって髪の毛が少しずつ細くなり、短くなり、最終的には抜けてしまう状態をいいます。特に前頭部や頭頂部から進行することが多いのが特徴です。これは年齢とともに目立ちやすくなりますが、早い人では20代から始まることもあります。

遺伝や頭皮の血流の状態などが原因としてあげられますが、原因の中心となるのが「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンです。このDHTが増えると、髪の毛が成長する期間が短くなってしまいます。本来であれば太く長く成長するはずの髪が、十分に育たないまま抜けてしまうのです。その結果、全体のボリュームが減り、地肌が目立ちやすくなります。

対策として、AGA治療薬という選択肢

そんなAGAにも治療薬が存在します。

今では広告などでも目にし、一般的となってきたAGA(男性型脱毛症)の治療薬ですが、AGA治療薬とは具体的にどういったものなのでしょうか?
AGA治療薬として使われる薬剤は主に2種類あり、抜け毛の予防に効果的な「ザガーロ(以後、成分名のデュタステリドと表記します。)」「プロペシア(こちらも成分名のフィナステリドと書きます)」と、発毛や増毛に効果的な「ミノキシジル」です。これらは日本皮膚科学会が推奨する薬剤であり、AGA治療を行っているクリニックで多く取り扱われています。(現在ではすべてのAGA治療薬にジェネリック医薬品が販売されており、どの薬剤もジェネリックが主流となっています。ジェネリック医薬品は主要な成分・用量が同じであるため、効果に違いはありません。)

「デュタステリド」と「フィナステリド」は服用するタイプの薬剤で、男性ホルモンを抑制いたします。これらは毎日継続的に服用する必要がありますが、施術が必要な治療などに比べると非常に手軽といえるでしょう。
「抜け毛予防」と「発毛や増毛」の薬剤はそれぞれ作用が異なるため、併せて服用することが可能で、AGA治療では改善の効果を高めるため、2種類の薬剤の併用をおすすめします。

AGA治療薬の効果に違いはあるのか?

それでは本題の抜け毛予防の薬剤、デュタステリドとフィナステリドにはどんな違いがあるのか説明致します。

まず前提の話として、男性ホルモンのテストステロンがより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換されると、毛髪の細胞に作用し成長の周期を短縮させ、しっかり育たず軟らかく抜けやすくなってしまいます。これがAGAの主な原因です。

デュタステリドとフィナステリドはこの男性ホルモンの変換にかかわる酵素の働きを抑え、DHTへ変換されにくくすることで結果的に毛髪の成長周期を正常に戻します。

両薬剤とも同じ作用ですが、デュタステリドとフィナステリドでは抑えられる酵素の種類が異なります。デュタステリドは3種類の酵素の働きを阻害しますが、フィナステリドは2種類しか阻害できません。ここが両薬剤の違いとなります。(※3種の酵素のうち1種はAGAとの関連が薄いと考えられているため、デュタステリドは2種、フィナステリドは1種の酵素を阻害すると記載されることも多いです。)
単純に阻害される酵素が増えることにより、デュタステリドの方がよりDHTの産生を抑えられます。データによってはフィナステリドより1.6倍ほど本数に差が見られたものもあり、特に前頭部や頭頂部に酵素が分布しているため、その部分への抜け毛予防により効果的と言われています。

現在フィナステリドを使用していて効果に満足していない方は、同じ服用方法で切り替えもしやすいので、デュタステリドを試してみるのはいかがでしょうか?

AGA治療についてはこちらのページもあわせてご確認ください。

まとめ

AGAは男性ホルモンの影響と遺伝的な体質が関係して起こる進行性の脱毛症です。抜け毛が増えたり、髪が細くなったりする変化は気が付かないうち進むことが多いため「まだ大丈夫」と思っているうちに進行してしまうケースも少なくありません。

重要なのは「AGAは自然に元の状態へ戻ることが期待しにくい」という点です。早めに対策を始めることが将来的な毛量維持につながります。

「最近ボリュームが減ってきた」「家族に薄毛の人がいて不安」「市販のケアで効果を感じない」などのお悩みがある方は、自己判断せず専門の医療機関へ相談することが大切です。

ギガクリニックでは、AGAの診察・治療を行っており、症状やご希望に合わせた治療方法をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

なお、髪の毛は成長する過程の期間が長いため、症状が改善するまでの期間を長く見る必要がありますが、改善後も継続して服用する必要があります。これはそもそも自身の男性ホルモンが原因でAGAを発症しているため、服用を止めてしまうと元の状態(脱毛しやすい状態)に戻ってしまうからです。継続服用を前提に考えて治療を始めましょう。

よくある質問(デュタステリドとフィナステリドについて)

Q1. デュタステリドとフィナステリドはどちらが効果的ですか?
A. 一般的にはデュタステリドのほうがDHT(脱毛の原因物質)をより広く抑えるとされています。一方、フィナステリドもAGA治療薬として長く使用されており多くの実績があります。効果の感じ方には個人差があるため「必ずこちらが優れている」とは一概にいえません。症状や体質に合わせて選ぶことが大切です。

Q2. 副作用はどちらが出やすいですか?
A. どちらも男性ホルモンに関係する薬のため、まれに性欲低下や勃起機能の低下などが報告されています。一般的にはデュタステリドのほうが作用範囲が広い分、副作用を心配されることがありますが、発生頻度はどちらも高いわけではありません。副作用の出方にも個人差があるため、不安がある場合は医師に相談しながら治療を進めることが重要です。

Q3. デュタステリドとフィナステリドを併用することはできますか?
A. 基本的に両方とも同じ「DHTを抑える薬」に分類されるため、通常はどちらか一方を選択します。併用しても作用が重なるだけで、必ずしも効果が高まるとは限りません。治療は医師の判断のもと、適切な用量・薬剤で安全に行いましょう。

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記事監修

ギガクリニック総院長 菅原 俊勝

総院長菅原 俊勝

2004年(平成16年)
秋田大学医学部医学科卒業
2014年(平成16年)
ユナイテッドクリニック池袋院
2021年(令和3年)
医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
2021年(令和3年)
大宮院管理医師、総院長就任