早漏で候
2024.12.29
今日は男性であれば誰しもが考えてしまう「早漏」についてのコラムです。コラムを通じて少しでも多くの方に性の喜びを感じていただく為に常に努力をしております。ED(勃起不全)については誰もが知る部分でもあり、男性同士であれば酒の勢いで話題に上がる事もあるかと思いますが、早漏についてじっくりと話し合うことは稀だと思います。意外と知らない早漏についての紹介を致します。
早漏とは?
早漏症は、PE(Premuture Ejaculation)と略されますがあまり一般的では無いので、本コラムでは「早漏」と表記します。早漏の定義に関しては諸説ありましたが国際性機能学会によって2008年に定義づけがありました。早漏の定義については以下の通りです。
1.射精がいつも膣内挿入前、または挿入後1分前に起きる
2.膣内挿入に関し射精を遅らせることが全く、あるいは殆ど出来ない。
3.性交が苦痛、悩み、欲求不満、性行為の回避といった消極的な結果になる
これらのような条件に1つでも当てはまる場合は「早漏」と言えます。この国際性機能学会による定義づけの以前では早漏の原因に「包茎による亀頭の過敏」によると考えられていましたが、包茎手術後の早漏の改善についてのデータ分析によってこの説は否定されています。
早漏に関する男女差
少々驚きのデータではありますが、男性と女性で性行為の時間についてのアンケート調査があるので、こちらをご確認ください。
・希望する挿入時間:15.7分(平均)
・3分以内を希望 :3%
・30分以上を希望 :14%
(小学館:「sabra」引用)
上記の通り、女性が希望する平均的な挿入時間は15.7分であることがわかります。尚且つ30分以上の挿入時間を希望する女性は7人に1人いることになります。オーストラリアの大学の研究によると射精までの平均的な時間は5分4秒であることが分かっています。最も長い時間挿入状態を維持していた時間は44分であったとしています。性行為の時間に関してのアンケート結果が全てではありませんが、男性は努力を怠ることは出来ないと言えます。
早漏原因
早漏の治療法に関して色々と紹介されています。スクイーズ法やセマンズ法などがありますが、何れも決して効果的とは言えません。特にスクイーズ法に関してお勧めは出来ません。男性の不妊症の原因である逆行性射精を引き起こしてしまいます。以前は早漏は包茎によって引き起こされるとされていましたが、包茎と早漏の因果関係は否定されています。現在、早漏の主な要因としてわかっているのは脳内のホルモンバランスによるものと分かっています。
射精までのメカニズムとしてわかっているのは、脳内の射精中枢から精巣に指令が下り、外尿道口から射精します。早漏の場合、性的刺激が加わると脳内の興奮物質である「ノルアドレナリン」が大量に発生して射精中枢を刺激して射精するというプロセスを踏みます。射精を行うことで遺伝子を残す行為を達成して安心しようとする種の本能と言えます。
早漏治療薬の紹介
リドスプレー
早漏は刺激が加わることで発生します。リドスプレーはかゆみ止めの成分であるリドカインを亀頭に噴射して感度を鈍らせて、射精までのコントロールをしやすくする薬品です。外用薬なので副作用が少ないことが特徴です。しかし、欠点として性行為の時間を延長できる代わりに快感度が落ちることがあります。かゆみ止めと同成分を使っていて安全性の高さに定評があります。
パキシル
パロキセチンを主成分としたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤です。2001年に薬価収載されています。パキシルは脳内でセロトニンの吸収を阻害してセロトニン濃度の減少を防ぎます。セロトニンはノルアドレナリンに対抗する神経物質です。セロトニンの濃度が上昇することでノルアドレナリンの充満を阻害して射精をコントロールすることが出来ますが、パキシルの早漏治療効果は低く数人に一人の割合でしか効果がありません。しかもその延長時間は1分未満しかなく効果は十分とは言えません。
ポゼット
ポゼットは、パキシルと同じSSRIに分類される早漏治療薬です。効果はパキシルと同じでノルアドレナリンの充満を抑え射精のメカニズムをしやすくします。この薬剤は、早漏治療薬として開発がされている為、効果は高く適応外ということはありません。実際の延長時間は3分から4分程度あり、効果の持続時間は3時間から5時間あります。依存性はありませんが、下痢や吐き気などの副作用が報告されています。抗うつ剤との併用は出来ませんので注意が必要です。睡眠導入剤や安定剤を飲んで効果が強く感じる方も注意が必要です。
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記事監修
総院長菅原 俊勝
- 2004年(平成16年)
- 秋田大学医学部医学科卒業
- 2014年(平成16年)
- ユナイテッドクリニック池袋院
- 2021年(令和3年)
- 医療法人社団 淳康会 高森会 理事就任
- 2021年(令和3年)
- 大宮院管理医師、総院長就任